和田監督 11年前の雪辱や!03年ダイエーに最終戦で敗戦

[ 2014年10月22日 05:30 ]

甲子園入りする和田監督

 阪神とソフトバンクの日本シリーズは、25日に開幕する。21日は、阪神が開幕戦の行われる本拠地・甲子園球場で全体練習を再開、前夜にクライマックスシリーズ(CS)突破を果たしたソフトバンクはこの日を休養に充てた。セ・リーグ2位ながら、CSファイナルステージで巨人に4連勝し、勢いに乗る阪神。苦しみながらも、パ・リーグ覇者の底力を発揮し、勝ち上がったソフトバンク。頂上決戦で11年ぶりに両チームが相まみえる。

 11年前、ソフトバンクの前身のダイエーとの日本シリーズは最終戦で栄冠を逃した。当時、星野仙一監督の下で打撃コーチだった阪神・和田監督は、CS後初の全体練習に姿を現し「鮮明に覚えている。あのときはホーム球場でしか勝てなかったからね」と述懐した。

 前回と異なり、本拠地で開幕する。自らがルーキーだった1985年以来、球団2度目の日本一へ「甲子園からスタートできるのは非常にありがたいし、初戦がポイントになる。勢いを引き寄せて2、3戦目と向かっていきたい。やっぱり、短期決戦だから、流れに乗ってしまった方が強い」と意気込んだ。

 ソフトバンクのCSはテレビ観戦したそうで「球場の大小に関係なく、スタンドに入れられる。スピードも絡められるチーム」と警戒を強めた。「バッテリーの方がより神経をすり減らしての戦いになると思う。接戦に持ち込むのが勝機」とにらんだ。

 現役時代は中軸で西武の黄金期を支えるなどした秋山監督に対し、和田監督は主に2番として脇役に徹した。監督としても「(就任6年間で3度のリーグ制覇の)秋山監督の方が実績ある」と認める52歳の指揮官同士の対決へ「チャレンジャーとしてぶつかっていきたい」と闘志を燃やした。

 指揮官だけではない。2003年当時を知る選手が思いを語った。プロ2年目で日本シリーズ初出場した安藤は第1戦でズレータにサヨナラ打を浴びた。苦い思い出。「僕の中でいまだに強烈に(記憶に)残っている試合。うまくリベンジできれば」と誓った。最終戦で本塁打を放った“代打の神様”関本は「また新しい挑戦。(雪辱は)心の片隅に置いておきながら」と自然体を強調しながらも、「僕も日本一への挑戦は3回目。そろそろ勝ちたい」と力を込めた。

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