東尾修氏の日本シリーズ予想 苦しんだソフト打線に上がり目ある

[ 2014年10月21日 11:05 ]

<ソ・日>日本シリーズ進出を決め喜ぶソフトバンクナイン
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パ・リーグCSファイナルS第6戦  ソフトバンク4―1日本ハム

(10月20日 ヤフオクD)
 リーグ優勝同様に最終戦までもつれ込み、最後までヒヤヒヤしながらの日本シリーズ進出決定。まずは秋山監督におめでとうと言いたい。

 逆転負けした第5戦の嫌な流れを断ち切ったのは大隣だった。大一番というのに全然力んでいない。ゆったりしたフォームで繰り出す投球は見た目以上に切れていた。130キロ台の真っすぐで右打者だけでなく左打者の内角も攻め、鋭く変化するスライダーを右打者の内角に食い込ませる。6個奪った三振のうち5個が見逃し。制球が良かった証拠で、全く危なげなかった。

 ただ、故障上がりの中4日。どこまでいけるか心配したが、郭泰源投手コーチと相談しながら7回まで投げたのも大きい。リリーフ陣が前日打たれているだけに、1イニングでも長くというベンチの期待に応えた。

 さあ日本シリーズ。ファーストSから無敗で勝ち上がって勢いに乗る阪神か、苦労して勝ち切ったソフトバンクか。予想は難しいが、ソフトバンクの打線は苦しみながらファイナルSを6試合フルに戦った分だけ上がり目があると思う。(東尾修=スポニチ本紙評論家)

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2014年10月21日のニュース