原監督の誓い…打順固定でV4固め 若手強化へ地獄キャンプ

[ 2014年10月21日 05:30 ]

リーグ制覇もCSでは阪神に屈辱の4連敗を食らった巨人・原監督(左)

 巨人・原辰徳監督(56)が20日、東京・大手町の読売新聞本社を訪れ、渡辺恒雄最高顧問(88)と白石興二郎オーナー(68)にそれぞれシーズン終了の報告を行った。同監督は球団創設80周年の節目の年に日本一を奪回できなかったことを謝罪。2年契約の2年目となる来季に向け、打順を固定して戦うこと、若手の底上げを目標に掲げた。

 シーズン終了報告後の会見。原監督は、渡辺最高顧問、白石オーナーへの報告を謝罪から始めたことを明かした。

 「80周年という節目の部分で、我々も選手も戦ったが力及ばずというところ。大変申し訳ありませんでした、と。まずはそこ(から)ですね」

 CSファイナルSで阪神に屈辱の4連敗。指揮官として強い責任を感じ、真っ先に頭を下げた。ただ、白石オーナーには「よく頑張った。CSは残念だったけれど、来年頑張っていこう」とねぎらいの言葉を掛けられたという。今季はチーム打率が5位に低迷するなど圧倒的な力を誇ったわけではなかったが、それでもリーグ制覇。CSでは打で高橋由、投で菅野を故障で欠いたり、実戦勘の欠如など、いろいろな負の要素もあった。それだけに球団側の原監督の采配に対する評価は変わらなかった。

 渡辺最高顧問とは約1時間にわたって会談。今季は停滞気味だった打線に活力をもたらそうと、レギュラーシーズン144試合で計113通りの打順を組んだ。その話題にも及んだ。原監督が「来年は(打順のパターンを今季の)10分の1くらいになるようなチームを目指して頑張ります」と打順の固定を理想に掲げると、渡辺最高顧問は「それもいいな」とした一方で「また何百通りでもいいじゃないか」と返答したという。

 個々の役割をはっきりさせる意味では利点の大きい固定オーダー。その実現に向けた第一歩が、川崎市のジャイアンツ球場で今月27日から11月20日すぎまで3年ぶりに敢行する秋季キャンプだ。従来の期間は約2週間だったが、今秋は1カ月近くにも及ぶ。「新しいチームをしっかりつくっていきたい。1、2軍合同でキャンプをやるのはなかなかできないし、施設を余すところなく使って鍛えていきたい」と原監督。79年に静岡県伊東市で長嶋茂雄監督が行った「地獄の伊東キャンプ」のように若手を中心に徹底的に鍛え上げる。

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2014年10月21日のニュース