打率2割台低迷も…早大・中村主将開き直った 延長11回決勝打

[ 2014年10月21日 05:30 ]

<立大・早大>延長11回2死三塁、中村は左前に勝ち越し適時打を放つ

東京六大学野球秋季リーグ戦第6週最終日 早大2-1立大

(10月20日 神宮)
 3回戦2試合が行われ、慶大と早大がそれぞれ明大と立大に勝利し2勝1敗で勝ち点を3とした。この4校が勝ち点3で並んだ。早大は今秋ドラフト候補の中村奨吾内野手(4年)が決勝打をマーク。慶大は3、4番のアベック本塁打などで明大を4―2で破った。次週に立大が明大から勝ち点を挙げれば、99年秋以来の優勝。明大は2連勝なら、最終週の早慶戦を待たずにリーグ制覇が決まる。

 開き直りが功を奏した。1―1の延長11回2死三塁。そこまで4打席無安打だった中村は、岡村猛監督から「いいところで回ってきたな。あしたの(朝刊の)見出しだぞ」と声を掛けられ、気持ちが楽になった。「ここで打てなかったら仕方がないなと。何も考えずにいった」。追い込まれながら甘く入った直球を左前に運んだ。

 今秋のドラフトで1位候補に挙がるが、今季は打率2割台と低迷。それでも主将として下だけは向かなかった。「状態は悪くない。ほんの少しの力み」と冷静に分析し、値千金の決勝打。巨人・榑松伸介スカウトは「走攻守で高いレベル。あの場面で打てる勝負強さがある」と評価した。

 エース有原が万全でない中、負ければ優勝が消える一戦をチーム一丸でものにした。23日にはドラフト本番も控えるが、「テレビ中継がやっているうちに(名前が)あれば」とおどけた。

 ▼立大・溝口智成監督 もう一回、うちらしい試合ができるように準備したい。

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2014年10月21日のニュース