日本ハム 最終戦で力尽く…虎に続く“下克上突破”ならず

[ 2014年10月20日 21:27 ]

<ソ・日6>8回1死一塁、中飛に倒れ、ベンチへ引き上げる中田

パ・リーグCSファイナルS第6戦  日本ハム1―4ソフトバンク

(10月20日 ヤフオクD)
 3位からの下克上突破の夢は、あと一歩のところでついえた。運命の第6戦で日本ハムが9回の反撃もむなしく、2年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。中盤までに3点のリードを許し、打線もつながりを欠いて完敗。セ・リーグの阪神に続く、優勝チームを下してのファイナルシリーズ制覇とはならなかった。

 先に動いたのは栗山監督だった。3回まで無失点と上々の立ち上がりを見せた先発・上沢が4回、無死二塁から内川に右前適時打を浴びて先制点を献上。松田を遊ゴロ併殺打に打ち取ったが、続く中村に四球を与えたところで迷わず2番手・鍵谷をマウンドに送った。しかし、吉村に右前に運ばれて1点を与えると、5回には先頭の細川に左越えソロを許してリードを3点に広げられた。

 前夜に4点差をひっくり返した打線だが、この日再現とはならなかった。1回に1死二塁から陽岱鋼、中田が凡退。5回の1死一、二塁の場面では西川が見逃し三振、中島が遊ゴロとソフトバンク先発・大隣を攻略できず。8回にはソフトバンクの2番手・五十嵐から、先頭の中島が右前打を放ち反撃ののろしをあげたが、陽、中田、小谷野の中軸が打ち取られ、奇跡のムードがしぼんだ。

 主砲・中田のポストシーズン史上初の4試合連続本塁打、4点差からの逆転劇などCSを盛り上げてきた日本ハム。今季限りで現役を引退する稲葉、金子と「1日でも長く野球を」と思いを一つにしたチームの快進撃は、ファイナルシリーズの最終戦で止まった。

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