鳥谷 忘れられない屈辱…惨敗9年前の「借りを返したい」

[ 2014年10月20日 09:30 ]

鳥谷

 25日に甲子園で開幕する日本シリーズに出場する阪神・鳥谷敬内野手(33)が19日、同シリーズでロッテ相手に4連敗を喫した2005年の雪辱を誓った。巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で4連勝し9年ぶりの進出決定から一夜明け、「借りを返したい!」と珍しく熱い口調で日本一奪取を宣言した。対戦相手は、20日に決まる。

 宿敵・巨人を撃破しただけでは満足などできない。鳥谷の視線は早くも次なるステージを見据えいていた。歓喜の勝利から一夜明けたこの日、雪辱を期して帰阪の途に就いた。

 「借りを返したい気持ちは強くある」

 決して忘れることはできない。プロ2年目の05年は遊撃のレギュラーに定着し全146試合に出場して、03年以来2年ぶりのリーグ優勝に貢献した。勢いそのまま1985年以来の日本一に向け臨んだロッテとの、自身初となる日本シリーズは、まさかまさかの4連敗。全試合に出場したものの、14打数4安打の打率・286、本塁打、打点ともに0と、見せ場をつくることなく終わった。

 あの屈辱から9年の月日がたった。「まだ(対戦する)相手も決まっていない。だから何とも言えない。ただ(前回は)悔しい思いをした」。来たる最終バトルに向け、最大の屈辱と悔しさを、今回は大きな力へと変える構えでいる。

 最大目標だったリーグ優勝は逃した。ただ、最後の目標でもあった日本一は、プロセスこそ違えど、挑戦権は得た。鳥谷自身、日本シリーズでも、本来のパフォーマンスを発揮するべく、準備してきたことも確か。その証しの一つが、1950年の2リーグ制以降、遊撃手では史上初となる3年連続のフルイニング出場達成。継続して力を発揮し続けることこそが、主力選手の使命。7、8月の夏場にともに、月間打率・340以上をマークした。右膝痛に加え、終盤の9月にかかとを負傷したこともあり、下降線をたどったが、自己最高の打率・313をマークして終えた。

 レギュラーシーズン終了後は、主力が出場したフェニックスリーグに参加せず1人で調整を続けた。不安がささやかれる中で、広島とのCSファーストS、巨人とのファイナルS全6試合にフル出場。結果は、全試合安打に加えて3試合連続のマルチ安打も記録するなど23打数9安打の打率・391、3打点。守っても堅守を披露し攻守でチームをけん引。ここに来て、状態は再上昇を見せている。

 日本シリーズの借りは、日本シリーズでしか返せない―。そう心に決めた猛虎のキャプテン。相手は因縁のロッテではないが、ゴールである日本一をかけた戦いであることに違いはない。たくましく成長を遂げた背番号1が、狙うは、もちろん4連勝。ポストシーズンは無敗で駆け抜ける。

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