森脇監督 金子を来季開幕投手指名 エースの残留信じラブコール

[ 2014年10月20日 05:30 ]

来季開幕投手に指名されていた金子千尋

 オリックスの森脇浩司監督(54)が、金子千尋投手(30)を来季の開幕投手に指名していたことが分かった。今季最終戦となった14日のCSファーストS第3戦で敗れた後、全体ミーティングで「明日から2015年シーズンが始まる。開幕投手は金子!」とナイン全員の前で、サプライズ指名したという。

 シーズン終了後、30分もたたないうちに大役に指名するのは、球団史上最速かつ日本一早いと言っても過言ではない。今季に国内フリーエージェント(FA)権を取得した金子は、現在、球団と残留交渉中。残留を信じる指揮官が先手を打ってラブコールした格好だ。

 今季の開幕投手通告は、昨年11月の秋季キャンプ最終日。森脇監督は「例え、その後に大エースをトレードで獲っても、金子で開幕という気持ちは変わらないから伝えた」と説明していた。金子も「そんなに早い時期に言われたことはない」と驚いていたが、今回はそれ以上の早さだけに、さらに驚いたことだろう。

 金子はこの日、ほっともっと神戸などで練習した。来月の侍ジャパンに向けた調整を開始し、50メートルダッシュやキャッチボールなどで汗を流した。14日以降、公の場に姿を見せるのは初めてで、注目を集めたが、交渉については「僕から言うことはありません」と話すにとどめた。森脇流の「残留要請」はエースの心に届くのだろうか。

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2014年10月20日のニュース