大谷「中1日」影響あった 球速出ても威力なし

[ 2014年10月20日 05:30 ]

<ソ・日>グランドを見つめる大谷

パ・リーグ クライマックスシリーズ 日本ハム6―4ソフトバンク

(10月19日 ヤフオクD)
 日本ハム・大谷は握力がなかったのか、腕が思うように振れなかったのか。上半身と下半身がバラバラで、スピードガンでは150キロ以上出ていても威力がない。4点の先制を許した2回。カーブを打たれた松田を除いて李大浩、吉村、非力な今宮にまで右打者にいずれも真っすぐを左方向へ痛打された。3回からは真っすぐを見せ球にして変化球主体の投球。使える球でしのいで追加点を許さず、試合の流れを変えたのは評価できる。ただ、エース級の投手が序盤に1イニング4失点とは短期決戦では許されないことである。

 野手として出場してから中1日の登板。私には経験がないが、右投げ左打ちの大谷にとって右手は打撃でも引き手になるだけに、何らかの影響はあったような気がする。もし日本シリーズに進出した場合は間隔をどうするか首脳陣も含めての課題になるが、試合前のブルペンで捕手の大野ともどもこの日の調子をどう感じたのか。真っすぐが走っていないと感じていたとすれば、最初から3回以降の投球をすべき。そうすれば違った形になったと思う。(スポニチ本誌評論家・東尾修氏)

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2014年10月20日のニュース