日系4世が劇的サヨナラ弾!イシカワ「最高…言葉にならない」

[ 2014年10月17日 15:48 ]

9回にサヨナラ3ランを放ったジャイアンツのトラビス・イシカワ (AP)

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ジャイアンツ6―3カージナルス

(10月16日 サンフランシスコ)
 ジャイアンツがトラビス・イシカワ外野手(31)の一振りで2年ぶり23度目のリーグ優勝を果たし、21日から始まるロイヤルズとのワールドシリーズ進出を決めた。
 
 8回に代打・モースの左越えソロで3―3の同点に追いついたジャイアンツは続く9回、この回からマウンドに上がったカージナルス3番手のワカから1死一、二塁の好機を作ると、打席にはイシカワ。ワカの3球目に投じた低めのストレートを完ぺきにとらえると打球はライトスタンドに消えるサヨナラ3ランとなった。

 「これまでにワカとの対戦はなかったが、いいストレートとチェンジアップを持っているというのは知っていた。あのホームランはコンパクトなスイングを心掛けた結果。最高だよ。言葉にならない」。

 そう自身初のサヨナラ本塁打を振り返り、満面な笑みのイシカワは曽祖父が日本人の日系4世。02年にジャイアンツからドラフト22巡目(全体637位)で指名され、09年にメジャーに定着。120試合に出場して打率2割6分1厘、9本塁打・39打点の成績を残し、新人ベストナインに選ばれた。

 しかし、その後はメジャーとマイナーを行き来する日々が続き、今季はパイレーツで開幕を迎えるも4月にフリーエージェントとなる。その後、古巣ジャイアンツとマイナー契約を結んだイシカワは7月にメジャーに昇格すると、62試合に出場して打率2割5分2厘、3本塁打、18打点でチームのポストシーズン出場に貢献した。

 「ジャイアンツは最高のチーム。本当に感謝している」。そうチームへの謝辞を述べるイシカワは試合後のロッカールームでシャンパンファイトに興じながら喜びを爆発させていた。

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