青木 夢見たワールドSへ「大暴れして締めくくりたい」

[ 2014年10月17日 05:30 ]

祝勝会でシャンパンをかけられる青木(中央)(AP)

ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ロイヤルズ2―1オリオールズ

(10月15日 カンザスシティー)
 無敗でワールドシリーズだ!ワイルドカードから進出したロイヤルズは15日(日本時間16日)、ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で東地区優勝のオリオールズを2―1で撃破。4連勝のスイープ(同一カード全勝)で1985年以来、29年ぶり3度目のリーグ優勝を果たした。青木宣親外野手(32)は初回に死球で出塁し、2点目の生還。メジャー新記録となるポストシーズン初戦からの8連勝に大きく貢献し、21日(同22日)から初のワールドシリーズに臨む。

 4度目のシャンパンファイトの興奮冷めやらぬまま、青木はクラブハウスからグラウンドに戻った。ベンチによじ登ると、ファンの「NORI」コールに応えた後、誰もいない中堅付近へ。緑の芝の上に大の字に寝そべり一人で喜びに浸った。

 「広い球場。いつも(試合を)やっているフィールドで一度寝てみたかった」。勝利の余韻に浸りながら夜空を見上げ、ファンの声援を聞いた。わずか5秒間ほど。ずっと待ち望んでいた、ぜいたくな時間だった。

 スイープへの突破口を開いたのも、ロイヤルズらしい試合運びだった。初回無死一塁から青木が死球を受け、送りバントで1死二、三塁。ここで一ゴロからの本塁送球を捕手が受け損ない、ボールが転々とする間に青木も生還して2点を先制し「塁に出て得点に絡んだし、あれはあれでOK」と振り返った。守っては5回1/3を1失点の先発バルガスから、自慢の強力救援陣が無失点リレーだ。

 青木は「プレーオフに入ってからチームが一段と結束して、本当に良い感じで来ている」と言う。快進撃の始まりが、青木が9回に起死回生の同点犠飛を放ったアスレチックスとの一発勝負のワイルドカードゲームだ。続くエンゼルスとの地区シリーズ第1戦では好守備を連発。チームを完全に勢い付かせ、2番打者としても7試合連続で出塁を果たした。

 メジャー移籍の目標をより現実的に抱くようになったのは、5年前の09年だ。10月28日と29日。お忍びでニューヨークを訪れ、ヤンキースタジアムでフィリーズとのワールドシリーズ第1、第2戦を観戦した。世界一へのしびれる戦いを目の当たりにし「時差ボケも忘れるほどだった。いつかワールドシリーズの舞台に立ってみたいと感じた」。06、09年のWBCや08年の北京五輪など、多くの国際舞台を経験した男をさらに奮い立たせた。

 優勝セレモニーでは、グラウンドに下りた佐知夫人と2人の子供と抱擁。「一番近くで本当に苦労したのが奥さんだと思うし、(個人契約を結ぶ原田雅章)トレーナーもいつもサポートしてくれた」と周囲への感謝を口にした。しかし、まだ戦いは続く。「あと4つ勝てば頂点を獲れる。大暴れしてシーズンを締めくくりたい」。夢に見た舞台で主役を張ってみせる。

 ≪大リーグ最長記録≫同一ポストシーズンの無傷の8連勝は、1976年レッズ、2007年ロッキーズの7を上回る大リーグ最長記録。年をまたいでの連勝記録はヤンキースが2度マークした12で、85年から11連勝のロイヤルズは単独2位となった。また、ロ軍はワールドシリーズで対戦する可能性のあるジャイアンツにレギュラーシーズンで3勝0敗、カージナルスに3勝1敗。いずれも相性がいい。

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