緒方監督 キャラクターではなく野球で勝負「デーブさんとか…絶対負ける」

[ 2014年10月16日 10:20 ]

就任会見で鈴木球団本部長(左)と笑顔で握手を交わす緒方新監督

 広島は15日、緒方孝市新監督(45)の就任を発表した。会見前に「デパートで購入した」という赤いネクタイをした新指揮官は「最後の最後で勝ち切れなかったこの悔しい思いを来年、リーグ優勝、日本一という形に変えられるよう、頑張りたい」と所信表明した。 

 ―新監督就任

 「カープ一筋28年、これが自分にとっての最後の大きな仕事と思い、信念を持って、誠心誠意、この監督業務をまっとうしていきたいと思います。今シーズン、最後の最後で勝ち切れなかったこの悔しい思いを来年、リーグ優勝、日本一という形に変えられるよう、頑張りたいと思います」

 ―どのような監督になりたいか。また理想の監督像は

 「現役時代からたくさんの監督に指導していただいたんですが、自分の中では三村監督。現役時代は褒められたことは、ほとんどなかったし、怒られてばかりでしたが、ただその中でも野球を本当にしっかりと教えてもらいました。三村さんが辞めるとき“いい選手になったな”と。最後の言葉というのが自分の中では一番、印象に残っています。理想?と言われれば、三村監督の監督像が頭に残っています」

 ―野村監督のもと、5年間コーチを務めたが、コーチ時代に学んだことは

 「いろんな角度から野球を勉強させてもらった。特に今年1年、監督の側について野球というスポーツは本当に難しいと感じた。作戦面にしてもそう。采配、特に選手の使い方…本当にこれは、監督業の難しさを感じさせられるものがあった。また、それを今度は自分流の思いでやらなければならない。今、頭をフル回転して来シーズンをにらんだ野球を常に考えています」

 ―特に注目している分野、選手は

 「秋季練習からは主にピッチャーの方、ブルペンにしっかり足を運んで、マンツーマンで会話、コミュニケーション、そういうところをしっかりとやっていきたい。若い選手が多い中、丸、菊池、そういう世代の選手が中心選手となってきているのは事実」

 ―来年、24年ぶり優勝に向けて改めての思いは

 「昨年、今年と3位という結果で、特に今年の3位はファンの皆さんも悔しかったと思う。それは僕らも同じ。ただ3位が悔しかったのではなく、優勝できなかったことが悔しい。この悔しさをリーグ優勝、日本一という目標に向けて行くだけです」

 ―他球団で新監督も多いが、負けたくないという気持ちも

 「自分の中で監督がチームの中で一番、目立ってもしょうがないというのはある。楽天で言えば、デーブさんとか、キャラクターでは絶対負ける。そういうところで勝負するのでなく、野球で勝負する訳であって…。パフォーマンスとかは選手を奮起させたり、ファンを沸かせる一つの手段であって、自分もそれができるのかは疑問符。そこでなく野球だけで…」

 ―ネクタイの赤はあえて赤を選ばれた

 「カープだからね。昼間パッとデパートに行って選んできた。古いのしか持っとらんからね。新品のを。(値段?)イチキュッパ(1万9800円)で。(高い?)やっぱそうでしょ。高って思ったもん」

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