秋山監督 ユニ姿で会見「6年という区切り」日本一で集大成

[ 2014年10月15日 05:30 ]

退任会見を行った秋山監督

秋山監督 退任発表

 秋山監督はユニホーム姿で会見した。まだ、終わってはいない。戦いは続く。だからこそ、グラウンドでの戦闘服だったのかもしれない。壇上では強い決意とともにどこか、吹っ切れたような表情が浮かんだ。

 「自分の中でやはり6年というのが、何か区切りがあった。ことしを集大成として、日本一を目指し、一つの区切りにしようと思ってやってきた。いま考えているのは、クライマックスシリーズ(CS)をどう戦うか、どう日本一へ持って行くか、ということだけ」

 オフに李大浩(イデホ)をはじめとした総額30億円に及ぶ補強を行った。だが、オリックスを最後まで振りほどけず、優勝マジック点灯に王手をかけた9月17日のオリックス戦(京セラドーム)以降の9月は1勝9敗の大失速。責任を感じた。「今年が一番強くそれを感じた一年だった」と目に見えぬ重圧との戦いの日々もまた、決断を促したのだろう。

 ただ、自ら語った「集大成」を締めくくる舞台は無の境地で挑む。「いまはあすからの戦い方と、どうやって日本一を獲れるかということに専念して。ただ、それだけです」。その目からは柔らかさは消え去り、鋭さが戻った。 

 ◆秋山 幸二(あきやま・こうじ)1962年(昭37)4月6日、熊本県生まれの52歳。八代から80年ドラフト外で西武入団。87年に本塁打王、90年に盗塁王、91年には正力松太郎賞を受賞し、西武の黄金期を支えた。93年オフにトレードでダイエー(現ソフトバンク)に移籍。00年に史上28人目の2000安打を達成。02年に現役引退し、05年からソフトバンク2軍監督、1軍野手総合コーチを歴任。09年に監督に就任した。14年野球殿堂入り。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

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