稲葉「代打の神様」打!第2戦に続く値千金同点タイムリー

[ 2014年10月15日 05:30 ]

<オ・日>6回1死一、三塁、右前適時打を放つ代打・稲葉(投手・西)

パ・リーグCSファーストS第3戦 日本ハム2―1オリックス

(10月11日 京セラD)
 夢をつなぐ。見ている者の心を震わせる。日本ハム・稲葉の一打にはあらゆるものが詰まっている。今季限りでユニホームを脱ぐ42歳が、またも打った。「走者は考えず、投手と勝負した。それがたまたまヒットになった。何とか打ててよかった。これでまた、あす(15日)も試合ができる」

 魂の一打は、1点を追う6回だ。1死から小谷野と近藤の連打で一、三塁。栗山監督は迷わず勝負手に出た。「代打・稲葉」のコールに左翼席が沸き、稲葉ジャンプが始まる。「こんちゃん(近藤)がどん詰まりでもヒットにしたから。僕もああいう形で打たせてもらえた」。1ストライク1ボールからオリックスの先発・西の3球目。見逃せば低めのボール球のチェンジアップを、拾うようにして捉えた。下半身で粘り、泳ぎ気味でもバットのヘッドを効かす。打球は測ったように一、二塁間へ。稲葉だからできる技ありの同点適時打が夢をつないだ。

 負ければ現役最終戦の第3戦。栗山監督に早い段階から「準備しておいて」と言われた。初回に先行され、好機を次々つぶす嫌な展開。早めの代打を予想して「ストレッチしながら気持ちを高ぶらせた」という。流れを読んでの準備。いつも怠らない備えが無類の勝負強さの秘けつだ。9月2日の引退会見から、これで代打としては14打数6安打6打点。第2戦でも代打で一時勝ち越しとなる一打を放ち、栗山監督は「稲葉の凄さをあらためて知った」と絶賛した。

 現役最後の舞台は、ファイナルSへ。「しびれる試合で若い人は成長する。いい経験ですよ」。稲葉は若手に記憶と財産を残すために、最後の最後まで打ち続ける。 

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