中田弾で下克上突破!最終決戦延長10回「やばいくらい…」

[ 2014年10月15日 05:30 ]

<オ・日>10回無死、勝ち越し本塁打を放ちガッツポーズで生還する中田

パ・リーグCSファーストS第3戦 日本ハム2―1オリックス

(10月11日 京セラD)
 中田弾で突破だ!パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは14日、台風の影響で順延となった第3戦が行われ、レギュラーシーズン3位の日本ハムが2位のオリックスに2―1で勝ち、2勝1敗で2年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。0―1の6回に代打・稲葉篤紀外野手(42)の右前適時打で追いつくと、延長10回に中田翔内野手(25)が中越えへ決勝ソロを放った。日本ハムは15日から日本シリーズ進出を懸けてヤフオクドームでソフトバンクと対戦する。
【試合結果 クライマックスシリーズ】

 野球小僧のように、帽子のツバを後ろにしてインタビューを受けた。お立ち台。中田は「チーム全体が稲葉さんと(金子)誠さんと一緒に一日でも長くやりたいという信念でやっている」と力を込めた。

 勝てばファイナルステージ進出、負ければ終わり。引き分けも許されない状況で、中田がひと振りで決めた。同点の延長10回、平野佳の150キロ直球をバックスクリーン左へ運んだ。9月27日の札幌ドームでもサヨナラ弾を放った相手守護神を返り討ち。「あれだけ速い球を投げる投手。変化球を待つようなバカな打者はいない。気持ち良くてやばかった」。打った瞬間にガッツポーズ。そして三塁を回るときは両手を3度叩いた。

 6回1死一、三塁から代打で右前へ同点打を放った稲葉に刺激を受け、稲葉のために打った。「本当に稲葉さんらしく、粘り強い打撃だった。あんな姿を見て気合が入った」。大阪桐蔭時代に通算87本塁打を記録した「怪物」も最初の2年間は2軍生活。誰もが認める才能を持ちながら、体調管理に無頓着で故障も多く、練習態度も遅刻するなど問題があった。そんな男に稲葉が救いの手を差し伸べた。

 試合後は打撃を指導するだけでなく、一緒にバットスイングを行った。球界を代表する4番に成長した中田の口癖は「自分の打撃は稲葉さんが一番知っている」。ヤンチャな後輩に対し、通算2000安打も達成した大先輩は決して「上から目線」にならなかった。
 それでもリーグ優勝を飾った12年には、試合中のベンチで稲葉が激怒したこともある。三塁を狙えそうな長打を放った4番・中田が緩慢な走塁で二塁ストップ。5番・稲葉が犠打を決めたが「どれだけ三塁に送るバントが大変か分かっていないだろ」と?責(しっせき)した。人前でもしかってくれる先輩は貴重だった。

 5日の稲葉の引退試合。セレモニーでは「中田翔をよろしく」と師匠から後継者に指名され、それを意気に感じていた。値千金の決勝弾に栗山監督は「これが本当の4番」と絶賛。稲葉も「あそこで打つのはさすが。これでもう少しユニホームを着られる」と感謝した。目標はあくまでも日本シリーズに出場し、札幌ドームへ戻ること。2人の戦いを、まだ終わらせるわけにいかない。

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