工藤氏 ソフトB来季監督最有力 224勝左腕、近日中にも接触へ

[ 2014年10月15日 05:30 ]

秋山監督(左)の辞任に伴い、来季ソフトバンク監督最有力候補に挙がる工藤氏

 ソフトバンクは14日、秋山幸二監督(52)が契約最終年の今季限りで退任すると発表した。球団は慰留に努めてきたが、ヤフオクドームで会見をした指揮官は2軍監督、1軍コーチ、監督も合わせた指導歴10年の「区切り」を強調。15日に開幕するCSファイナルSを制し、その先にある日本シリーズで有終の美を飾る決意を示した。後任には球団OBの工藤公康氏(51)が最有力候補に浮上していることが分かった。

 優勝監督の電撃辞任により、球団は限られた時間の中で次期監督を擁立することになった。「OBの方で、実績も理論もある方が理想」と球団関係者。その条件をもとに白羽の矢を立てたのは、OBでもある工藤氏だ。複数の関係者によれば近日中にも接触する可能性があるという。

 工藤氏は94年オフにFA権を行使して西武からダイエー(現ソフトバンク)入り。99年までの5年間で49勝をマークした。99年は最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。リーグ優勝、日本一の原動力となった。在籍した4球団のうち巨人、西武を含めた3球団で日本一を経験。重圧の中で、優勝請負人として結果を残してきた。

 実績だけでなく、卓越した技術論にも定評がある。ダイエー時代には城島とバッテリーを組んだが、試合中のベンチで配球の意図を確認するのは日常茶飯事。打たれる可能性を感じながらサイン通りに投げ、実際に打たれたときにはベンチで理由を解説したこともあった。そのかいあって城島を日本を代表する捕手にまで育て上げている。

 11年に現役引退後、DeNAの初代監督候補に挙がりながら破談。その後は野球評論家として第一線で活躍しており、現場での感覚も鈍っていない。今年からは筑波大大学院にも通っている。辞任を発表した秋山監督とは西武、ダイエーでチームメートだった。さらに工藤氏がFA移籍1年目の95年から、王貞治球団会長が東京から福岡に生活拠点を移し、ダイエーでの監督生活をスタートさせたという縁もある。

 球団は工藤氏以外にも元ヤクルト監督の古田敦也氏、侍ジャパン・小久保裕紀監督、球団OBの城島健司氏らをリストアップ。後藤芳光球団社長は次期監督について「きょうこのタイミングでのコメントは控えたい」と話すにとどめたが、最有力は工藤氏とみられる。

 ◆工藤 公康(くどう・きみやす)1963年(昭38)5月5日、愛知県生まれの51歳。名古屋電気(現愛工大名電)から81年ドラフト6位で西武入団。86、87年に日本シリーズMVP。95年にダイエー(現ソフトバンク)へFA移籍して99年の日本一に貢献。00年に2度目のFAで巨人移籍。07年に横浜へ移籍した。09年に横浜を戦力外となり、10年は西武でプレーもシーズン終盤に戦力外通告。11年現役引退。通算成績635試合224勝142敗3セーブ、防御率3.45。

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