西岡“下克上”は初戦必勝宣言!CSファイナルSの心得伝授

[ 2014年10月14日 05:30 ]

練習で笑顔を見せる西岡

CSファイナルS 阪神―巨人

(10月15日 東京D)
 阪神・西岡剛内野手(30)が13日、15日に東京ドームで開幕する巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)へ向け、ファーストSで広島を破った勢いそのままにぶつかっていくことを断言した。「史上最大の下克上」を成就させた10年ロッテでの経験から、初戦必勝を宣言。9年ぶりの日本シリーズ進出へ、復活を遂げた男が全力でけん引していく。 

 今年の西岡には、どうしても「伝統の一戦」がついてまわる。3月30日、東京ドームでの守備中に福留と激突して大けがを負い、7月11日に内野5人シフトを打ち破る2点二塁打で復帰の歓喜を大観衆と分かち合った。しかし同23日、甲子園での決戦前に背中の張りが限界に達して2度目の2軍落ち。癒えた9月11日、右翼フェンスを直撃する二塁打で再起した。

 その最終章―。

 頂上への最も大きな関門である原巨人とのファイナルS。沸き上がる闘志は、これまでのそれとは比べものにならない。

 「今回広島とのファーストSを突破して、次はファイナルSで試合がある。言葉は悪いけど、僕らは失うものは何もない。シーズンと同じ気持ちでぶつかっていく」

 広島との第一関門で、西岡は確かな復活を遂げた。「1番・三塁」で先発した初戦。バットこそ4打数無安打に終わったものの、懸案だった三塁守備は無難にこなしてみせた。感覚が戻った第2戦は、もう手がつけられない。2本の遊撃内野安打に、流し打っての美しい左前打。大瀬良とは今季2打席目の対戦、ヒースは初対決だったにもかかわらず、しっかりと結果を出した。

 「僕らには(突破した)勢いがあるのでね。それをぶつけられる特権がある。向かっていくよ」

 経験が宿る。ロッテ時代の10年、レギュラーシーズン3位からの日本シリーズ制覇という「史上最大の下克上」を成就させたときの中心選手だった。ソフトバンクとのファイナルSでは、初戦に勝って機先を制した。下位が優勝チームへ挑む際、最も重要なポイントがここなのだ。

 「向こうは1勝のアドバンテージがあるのでね。まず初戦を勝ってタイにする。1試合1試合、大事に戦っていく」

 最大で6試合が待つ。早々に敗れ去る気はない。CSファイナルS史上初の「GT決戦」を死力を尽くして勝ち抜く。コイ党が甲子園の左半分を真っ赤に染めたように、今度は虎党が東京ドームを黄色く染めてくれる。美酒を分かち合いたい―。入団以来口にしてきた「打倒・巨人」の思い。リーグ優勝のペナントこそ譲っても、日本シリーズ行きのチケットだけは渡せない。

 ≪10年のロッテだけが“下克上”達成≫004年以降のプレーオフ、CSでファーストSを勝ち上がった17チームのうち、ファイナルSを突破したのは4チーム。ただし、このうち3チームは5試合制(先に3勝)で、1位球団にアドバンテージ1勝もなかった。1位球団へのアドバンテージ1勝を含む6試合制(先に4勝)となってから日本シリーズに駒を進めた下位チームは、西岡が所属していた10年のロッテだけだ。西岡は10年ファイナルSの6試合で、26打数5安打、打率.192と振るわなかったが、アドバンテージを含む1勝3敗で崖っぷちとなった第4戦からは3試合連続で得点をマークし、1番打者としての仕事を果たしている。

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