マエケン残留 メジャー見送り 緒方新体制で24年ぶり優勝狙う

[ 2014年10月14日 05:30 ]

来季も広島残留が決まった前田健

 広島が、前田健太投手(26)の今オフのポスティング・システム(入札制度)によるメジャー挑戦を見送る方針を固めたことが13日、分かった。松田元オーナーが「2年連続で3位に終わり、来季の優勝を目指す上で戦力として欠かせない。ファンの人たちの後押しがある形で挑戦してほしい」と語った。

 前田健は4年前から将来的なメジャー挑戦の意思を球団に伝えており、昨年12月の契約更改交渉後には「チームにも自分にもプラスになる形で、その時を迎えられたらいい」と初めて公言した。しかし、今季は11勝9敗、防御率2・60で5年ぶりの無冠。さらに勝てば2位が確定した6日の巨人との今季最終戦(マツダ)、11日の阪神とのCSファーストS初戦(甲子園)など大事な試合で敗戦を重ねた。敗退が決まった前日は「今季は後悔の方が多い」とし、去就についても「終わったばかりで今は特に考えていない」と話していた。

 球団はエースの夢に一定の理解を示しているが、緒方野手総合コーチの監督昇格が確実となった来季、24年ぶりの優勝を狙う上で欠かせない戦力であり、送り出す機運にないと判断した。前田健の海外FA権取得は早くても17年オフ。入札制度は球団が権利を持っており、事実上、来季の残留が決まった。

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2014年10月14日のニュース