マエケン1球に泣いた…中4日で粘投も“勝負弱さ”払拭できず

[ 2014年10月11日 17:48 ]

<神・広>6回裏1死、福留(手前)に先制のソロホームランを打たれ、ガックリの前田健

セ・リーグCSファーストS第1戦 広島0―1阪神

(10月11日 甲子園)
 今季初の中4日で登板した広島の前田健が好投しながら1球に泣いた。5回まで無失点に抑えながら6回、福留に痛すぎる先制ソロ本塁打を浴び、初戦を落とした。

 CSは予告先発がないため、野村監督は初戦の先発を大瀬良でいくか前田健でいくか当日まで隠したが、選ばれたのは中4日のエースだった。毎回走者を背負いながらも5回まで無失点。6回も先頭のマートンを空振り三振に取り、下位打線へと差し掛かるところで落とし穴があった。

 レギュラーシーズンで8打数4安打の打率・500と苦手にし、この日も2打席で1安打1四球と相性が悪い福留が打席へ。3ボール1ストライクとカウントを悪くしたところで、やや甘く真ん中寄りに入った直球をバックスクリーンへ運ばれた。

 チームトップの11勝を挙げ、防御率はリーグ3位の2・60。それでも5年ぶりに投手三冠(勝利、防御率、奪三振)に無縁で、勝てば初の本拠地CS開催が決まるという5日の巨人戦は8回3失点で敗戦投手になるなど、「今季は自分が勝っていれば…という試合がたくさんあった」とここ一番で勝てなかったという思いもあった。

 勝負弱さを払拭(ふっしょく)するためにも力がこもるマウンドとなったが、粘投も報われず。広島は2年連続のファイナルS進出へ後がなくなった。

 ▼広島・野村監督 マエケン(前田)は(登板)間隔を詰めていたので責められない。1点に抑えたけど、1点が取れなかった。菊池と丸が不発でチャンスメークできなかった。

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2014年10月11日のニュース