ラミレスという男…日本を愛し、ファンに愛された“努力の人”

[ 2014年10月6日 05:31 ]

現役引退を決意したラミレス

 外国人選手で史上初の通算2000安打を達成したアレックス・ラミレス外野手(40)は、明るい性格で誰よりも日本を愛し、ファンに愛された。「アイーン」「ゲッツ!」など個性的なパフォーマンスで球場を盛り上げた。「常に感謝の気持ちを伝えたい。日本人が大好きだし日本を愛している」。11年3月11日に東日本大震災が発生した際は、報道陣に非公表で被災地に1億円を寄付。多忙な合間を縫って宮城県石巻市を中心に5回極秘訪問し、学校訪問や野球教室を行った。

 また“努力の人”でもあった。ヤクルト時代に同僚だった古田敦也氏の助言で試合前、試合後とDVDで捕手の配球を研究した。07年に204安打を放ち、右打者、外国人選手では初のシーズン200安打を記録。巨人に移籍した08年から2年連続で最優秀選手を受賞し、首位打者に1度、本塁打王に2度、打点王に4度輝いた。相手のマークが厳しくなる中でも常に結果を残し続けてきた。

 ◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日、ベネズエラ生まれの40歳。インディアンス、パイレーツを経て01年にヤクルトに入団。03年には本塁打、打点の2冠王、07年には右打者初のシーズン200安打を記録した。08年に巨人へ移籍。同年のリーグV、翌年の日本一の原動力となり2年連続MVPに輝いた。12、13年はDeNAでプレー。14年に打撃コーチ兼任でBCリーグ・群馬に入団した。他の獲得タイトルは首位打者1度、最多安打3度、ベストナイン4度など。1メートル80、97キロ。右投げ右打ち。

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2014年10月6日のニュース