大谷 稲葉に惜別のプロ野球最速162キロ「気合入っていた」

[ 2014年10月6日 05:30 ]

<日・楽>初回160キロ超えを連発した日本ハム先発・大谷

パ・リーグ 日本ハム1―0楽天

(10月5日 札幌D)
 先輩の花道を飾る――。その気持ちが日本ハム・大谷のボールに乗り移った。初回、2球目。銀次のバットを真っ二つに折り二ゴロに打ち取った速球は、08年のクルーン(巨人)に並ぶプロ野球最速の162キロをマークした。稲葉一色のスタンドがどよめく。「稲葉さんに成長した部分を見せられたらと思い、気合はいつも以上に入った」。鬼気迫る表情で向かっていった。

 2回無失点。11日のオリックスとのCSファーストステージで第1戦(京セラドーム)に先発するため、予定通りの降板だった。全26球中、直球は17球。うち12球で160キロ台を計時した。7月19日の球宴第2戦(甲子園)で2度マークした162キロは、4度もマークした。後半戦は4戦連続勝ち星なしと苦しんだが、それは球宴で1イニングだけの登板で球速を求めたあまり、投球フォームを崩したことが原因だった。だが、大谷は「(球宴と)全く違った。腕を振りすぎている感覚もなかったし、力み過ぎていることもなかった」と説明。発熱で9月29日の登板は回避したが、そこから2度のブルペンとネットスローで立て直しに必死になった。中垣征一郎トレーニングコーチによると「打者方向に体重移動する悪い癖が少なくなった」。腕を振っても、体幹がぶれない理想の投球フォーム。レギュラーシーズン最終戦でやっとものにした。

 12年冬。大谷はメジャー挑戦を表明していたが、日本ハムから強行指名を受け、気持ちが揺らいだ。その頃、報道で稲葉の自身に対するメッセージを知った。「ファイターズは入団して損のないチームだよ」。さまざまな思いが交錯する中、「それがあったから不安なく入ってこられた」と決意した。実りの秋。稲葉に最高のはなむけを届けた20歳が、頂点へ駆け上がる準備を整えた。

 ▼日本ハム・大嶋(早大ソフトボール部出身、3年目で1軍初出場。8回に代打で空振り三振)名前がコールされたときの歓声が盛り上がってうれしかった。代打なので初球からバットを振れたことはよかった。

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