稲葉 引退セレモニーで涙も「中田翔のことをよろしく」

[ 2014年10月5日 22:17 ]

<日・楽>中田から花束を受け取る稲葉

パ・リーグ 日本ハム1―0楽天

(10月5日 札幌D)
 プロとして20年。日本ハムの選手として10年。稲葉篤紀の引退試合が5日、札幌ドームで行われた。

 家族、そしてヤクルト時代の同僚である宮本慎也氏が見守る中、「5番・右翼」で先発出場した稲葉。2回、5回、7回の3度の打席をすべてファンから稲葉ジャンプで迎えられるも全打席凡退に倒れた。

 試合後のセレモニーでは稲葉と同じく今季限りでの引退を決めた金子誠、弟分の中田、そして家族から花束を渡され目を潤ませた。

 満員のファンの前であいさつした稲葉は「1995年、ドラフト3位でヤクルトに入団し、スワローズ10年、ファイターズ10年、20年という現役生活を送ることができました。これもひとえに皆さんの声援と支えがあったからだと思います」とファンにまず感謝。

 「夢だったプロ野球の世界に入れていただき、野球をゼロから教えていただいた」とヤクルト時代の指揮官である野村克也氏へも感謝の言葉を口にし、稲葉らしくチームの裏方、スタッフにまで謝辞を並べた。

 「“稲葉ジャンプ”を来年見られないと思うと、とても寂しい気持ちでいっぱい。僕の一生の思い出として胸の中でしまっておく」という稲葉は最後に「中田翔のことをよろしく」とメッセージを送ってファンの笑いを誘い、「稲葉篤紀に悔いなき20年間。そして、最高の20年間。ありがとうございました!」とあいさつを締めくくった。

 あいさつ後にチームメートから胴上げされ、10回宙に舞った稲葉は、その後、球場内を一周。ファンとの別れを惜しんだ。

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