福岡、最終戦決着に歓喜「待ちに待った優勝」

[ 2014年10月2日 23:32 ]

 「今日こそ勝ってくれると信じていた」「待ちに待った優勝だ」。ソフトバンクが今季最終戦でついにパ・リーグの頂点に立った。5連敗と調子が上がらない中で決めた優勝に、球場や地元福岡の街は歓喜に包まれた。

 試合は接戦の末、十回裏にサヨナラ勝ち。本拠地ヤフオクドーム(福岡市)では、今年のユニホームの色である赤で染まったスタンドから大きな歓声が上がった。

 観戦した福岡市の主婦田中恵美さん(52)は「ファンも選手も我慢の半月だった。大好きな松田選手が試合を決めてくれ感無量」と興奮を抑えきれない様子。父親と一緒に声をからした宮崎市の小学6年長友孝太郎君(12)は「中学では野球部に入って、いつかはソフトバンクの選手になりたい」と目を輝かせた。福岡市の大学生安藤優加さん(21)は「ハラハラしたが、本当にうれしい。勝てない間は選手の皆さんもつらかったと思う」と気遣った。

 福岡市の繁華街・天神のスポーツバーは、満席の約60人が総立ちで抱き合って喜んだ。福岡市の会社員岡啓明さん(28)は「この数試合苦しかったが、最後まで信じて良かった」と号泣。仕事帰りの会社員日高郁哉さん(27)は「シーズンを総括するような苦しい試合だった。このまま日本一を目指してほしい」と話し、他の客と応援歌を熱唱した。

 高島宗一郎福岡市長は「3年ぶりのリーグ優勝おめでとうございます。最終戦の優勝決定、ホークスの底力を感じた」とのコメントを出した。

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2014年10月2日のニュース