タイガース　カブレラ　ＰＯボーナス拒否のワケ

タイガースのミゲル・カブレラ内野手　（ＡＰ）

　タイガースのミゲル・カブレラ内野手（３１）はプレーオフ出場で受け取るボーナスよりもワールドシリーズ優勝リングの方がはるかに重要であるということを行動で示した。

　プレーオフに出場する選手は年俸とは別にボーナスが支給されるが、そのボーナスを受け取るため、１日のチーム練習前にタイガースの選手たちは書類へのサインを球団から求められた。

　しかしカブレラは「欲しいのは優勝リングだけ。書類にはサインしない」とこれを拒否。チームメートのマルティネスやシャーザーはカブレラのこの行動に対して理解できないと言わんばかりに肩をすくめた。

　もっとも、カブレラの行動は自分へのボーナスをクラブハウスで働く従業員など、チームの裏方に支給してほしいという寛大な思いからのようだ。

　マーリンズ時代の０３年以来、ワールドシリーズ優勝から遠ざかっているカブレラ。１２年の三冠王や１２年、１３年と２年連続で獲得したリーグＭＶＰも彼の欲望を満たしてはくれなかった。

　タイガースは２日にア・リーグ地区シリーズのオリオールズを迎え、カブレラの欲望を満たしてくれるワールドシリーズ優勝リングへ向けての戦いが始まる。