ロッテ石川 新人王頂く10勝 パ・ルーキー今季初完封

[ 2014年10月2日 05:30 ]

<ロ・西>10勝目を挙げた石川は五右衛門ポーズを決める

パ・リーグ ロッテ7-0西武

(10月1日 QVC)
 新人王に大きく前進しても、自己PRは忘れていなかった。今季最後のお立ち台。プロ初完封を飾ったロッテ・石川は「(投票権のある)記者の皆さん、10勝しました!よろしくお願いします」とおどけた。

 新人で2桁勝利を挙げたのは、球団では05年の久保(現DeNA)以来、9年ぶり4人目。初の無四球完投に自己最多に並ぶ10奪三振と快投を披露した。リーグの新人では初の完封に「全体的に腕が振れていた。今までで一番ぐらいの出来でした」と自画自賛だ。

 初回から140キロ台中盤の直球と宝刀シンカーのコンビネーションがさえわたった。5回には先頭打者・秋山を味方失策で出塁させたが、続く脇谷の犠打を自ら処理し、好判断で二塁封殺。直後にはけん制で脇谷を刺し、ピンチの芽を摘んだ。春季キャンプでの口癖が「プロでやっていく自信がない」。先輩たちの技術のレベルの高さに弱音ばかり吐いていた。だが、巨人との競合の末に獲得した即戦力右腕は、チームで唯一の2桁勝利投手となった。

 ニックネームは「石川五右衛門」。前半戦は毎週日曜に登板し、「サンデー五右衛門」の愛称が定着。もちろん最後の締めも「絶景で~す!」。新人王に輝けば、表彰式の壇上でさらなる絶景が待っている。

 ≪久保以来9年ぶり≫ルーキーの石川(ロ)がプロ初完封勝利で10勝目を挙げた。今季新人の完封は、大瀬良(広)に次ぎ2人目で、パでは石川が初めてだ。チームの新人で完封勝利、2桁勝利はともに05年の久保(現DeNA)以来9年ぶりだ。また、この日の石川は、10三振を奪い与えた四死球は0。ドラフト制以降、2桁奪三振で無四死球完封を挙げた新人は、87年阿波野(近鉄)、08年大場(ソ)、13年東浜(ソ)に次ぎ4人目。チームでは、ドラフト制以前を含めても石川が初めてとなった。

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