ロサリオに田中、会沢!帰ってきた男たちの一打で打ち勝った

[ 2014年9月30日 05:30 ]

<広・ヤ>7回1死二・三塁、代打・会沢が左越えに10号3ランを放つ

セ・リーグ 広島12-9ヤクルト

(9月29日 マツダ)
 帰って来た男たちが勝利を呼んだ。広島は29日のヤクルト戦(マツダ)に12―9で逆転勝ち。1点を追う7回、先発復帰したロサリオが同点打を放つと、故障から戦列復帰した田中の一ゴロが野選と敵失を誘って勝ち越し、代打・会沢の左越え10号3ランでトドメを刺した。負ければ3位転落の一戦。クライマックスシリーズ(CS)地元開催へ、さぁ、ラストスパートだ。

 壮絶な乱打戦を制し、連敗を3で止めた夜。ナインには4日ぶりの笑顔がはじけた。2位を死守したいシーズン大詰めで、負ければ3位転落となる一戦。9失点には厳しい表情を崩さなかった野村監督も、チームの勝利には安どの息をついた。

 「反省が多い。勝ったというだけだね。勝たなきゃいけないんだけど」

 観客が狂喜乱舞したのは1点を追う7回だ。丸とエルドレッドの連打で1死一、三塁の好機を築くと、帰って来た男たちが躍動した。まずは副鼻腔炎で前日28日の試合を欠場したロサリオだ。1日で先発復帰したドミニカンは初球の内寄りフォークを強振し、ライナーの同点二塁打を左翼線へ運んでみせた。

 「鼻に菌が入り、頭痛もあったので昨日は試合を回避した。きょうは体調も万全になったよ」

 なおも1死満塁で、しぶとさを発揮したのは田中だ。14針を縫う頭部挫傷から復帰したばかりの25歳は、追い込まれながらも左腕・久古の内角球を一、二塁間へ転がす。一塁手・武内の本塁返球は悪送球となり、一気に2走者が生還。価値ある打点が付いた。

 「感覚的なズレはなかった。内野ゴロ? 久古さんなので簡単には打てない。三振しなければいいと思っていました」

 劇弾が飛び出したのは直後だった。右大腿二頭筋損傷が完治した会沢が代打で登場。1ボールからの甘いスライダーを振り抜くと、快音にはじかれた打球は左翼2階席看板を直撃した。8月23日、阪神戦(マツダ)以来の10号3ラン。背番号64は破顔一笑だ。

 「2桁本塁打は目標だったし、(復帰)1打席目にこういう結果が出て嬉しいです!」

 広島の捕手の2桁本塁打は、09年の石原以来5年ぶり4人目。指揮官は「見切り発車の部分はあったけど、アツ(会沢)は最高の形で復帰してくれた」と目を細めた。まさに勝利への執念が凝縮された攻撃。ヒーローたちは声を揃えて言った。

 「2位で通過し、マツダでCSをやりたい!」

 トンネルは抜けた。重苦しい空気はもうない。CS地元開催へ、自力で前へ突き進むだけだ。

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