ゴメス“ペタジーニ超え”助っ人1年目最多打点狙う

[ 2014年9月29日 11:33 ]

リーグ打点トップを走るゴメス

 ペタジーニ超えで、奇跡の5連勝フィニッシュを導く! 阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が28日、逆転2位へ悲壮な決意を明かした。

 「一生懸命やるだけ。打点は関係ない。大切なのはチームの勝利。そのために一生懸命プレーするだけだ」

 その目は真っすぐ前を見つめていた。ゴメスがいま最も欲しいものは、自身の勲章ではない。異国の地で求めるものはただ一つ。そう、それは「勝利」の2文字でしかない。シーズンも最終盤にさしかかり、蓄積疲労もあるだろう。それでも頼れるG砲は、気丈に前向きな言葉を並べた。

 それでも貢献すればするほど打点の数が注目される。ここまで141試合で、107打点をマーク。2位の広島・エルドレッドに大差をつけており、来日1年目での打点王獲得はほぼ決定的となっている。

 勝負強いバッティングでこれまで何度も虎党を喜ばせてきたが、シーズン残り3試合でもう一つ大事なミッションがある。チームは目下、2位・広島にピタリと追走する3位。一時は2位消滅の危機にも立たされたが、26、27日を連勝しギリギリのところで踏ん張りをみせる。

 ゴメスの言葉にあるように、チームを勝利に導くためには4番の働きが必要不可欠。1999年にヤクルト・ペタジーニがマークしたセ・リーグ外国人選手の来日1年目最多となる112打点にあと「5」と迫る。29日からの3連戦で“ペタ超え”を果たすようなら、打線が猛打を振るった証し。ゴメスの打点は、それだけ和田阪神の「勝利」に直結するのだ。

 これまでDeNA戦は22試合で14打点、広島戦は23試合で17打点と悪くない数字を残してきた。CSの甲子園開催は現場、そしてフロントの悲願。14年の象徴として打線をけん引してきた不動の4番打者が、最高のシナリオを描き上げる。

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2014年9月29日のニュース