新井良10・3紅白戦で実戦復帰へ CSへ「返したい思い強い」

[ 2014年9月29日 11:06 ]

 阪神の新井良太内野手(31)が、10月3日に予定されている2軍の紅白戦で「DH」として実戦復帰する予定であることがわかった。8月28日の巨人戦(東京ドーム)の試合前練習中に腰痛を発症していたが、約1カ月を経て復帰への強い思いを吐露した。

 「今は順調です。一日でも早く戻りたい気持ちは変わりない。再発しないようにしっかり段階を踏んでいきたい。(離脱した)悔しさはある」

 見据えていた今季中の1軍復帰にようやく道筋が立った。今季は78試合に出場して打率・295、7本塁打、34打点をマーク。内野に加えて外野手としても先発出場していた。8月の打率は月間別では自身最高の・364。和田監督が「勝負」と位置づけた9月を前に戦線離脱していただけに、チームへに対して申し訳ない気持ちは決して小さくはない。

 「良太と今成が抜けたのは、正直痛かった」

 関川打撃コーチからも残念がられていた。2選手の離脱で現在も三塁のポジションは固定できていないのが現状。チームはV奪回に失敗し、シーズンも残り3試合…。しかし27日に進出を確定させたCSの舞台がこの悔しさをぶつける唯一のチャンス。そして日本一への挑戦もまだ残されている。

 「(1軍に)呼ばれるようにしっかり準備したい。(離脱した分も)返したい思いは強い」

 29日は投手を相手にしたフリー打撃を予定。状態次第で、10月3日の2軍紅白戦で実戦復帰する。一打で流れを変えられる力と、雰囲気をもっている。間違いなく、救世主となる可能性を秘めた選手の一人。阪神の秋は、この男が握っているといっても大げさではない。

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2014年9月29日のニュース