ソフトB3戦連続押し出し…M王手17日から大失速1勝9敗

[ 2014年9月29日 05:30 ]

<日・ソ>2回2死満塁、押し出し四球を与え、悔しがるスタンリッジ

パ・リーグ ソフトバンク4-6日本ハム

(9月28日 札幌D)
 ソフトバンクベンチに悪夢がよみがえった。2回無死満塁。スタンリッジは連続三振で2アウトまでこぎつけたが、あと1人で崩れた。西川への押し出し四球で先制されると、中島にも2者連続の押し出し四球。もう制御不能だ。暴投で追加点を許すと、なおも2死二、三塁から陽岱鋼に右前に2点打を浴びて一挙5失点。大勢は決した。

 「2回は最悪な投球だった。押し出しの連続は、今までの野球人生でもあるかどうか…。最低最悪の状況で出てしまった。自分のせいで負けた」

 スタンリッジはそう、自戒した。25日の楽天戦(ヤフオクドーム)では、抜群の安定感を誇ったセットアッパーの五十嵐が2点リードの7回にプロ野球ワースト記録に並ぶ1イニング4押し出し四球を与え、逆転負け。26日の同カードでも先発・中田が押し出し四球で同点にされ、敗因につながった。「(押し出し四球の影響は)全くない。なぜ、そうなったのか分からない」と助っ人右腕は首を振ったが、3試合連続で計7個の押し出し四球。負の連鎖が止まらない。

 試合のなかった前日。ヤフオクドームでの全体練習で投手陣だけのミーティングを開き、加藤投手コーチは訴えかけた。「ここ2試合はかわす投球が多い。残り2試合、とにかく攻めていこう」。しかし、優勝が懸かった重圧に耐え切れず、秋山監督は「ずっと先発が試合をつくれていない」と嘆くしかなかった。

 今季ワースト5連敗。優勝マジック点灯の可能性があった17日から1勝9敗の大失速である。唯一の救いは、2位のオリックスも負け続けていることだ。残り1試合は、そのオリックスが相手で10月2日にヤフオクドームで直接対決する。「相手は分かっている。この3日間、しっかりデータを見て調整するしかない」と秋山監督。ただ、オリックスがきょう29日から連敗すれば3年ぶりのリーグ優勝が決まる。負けたままで優勝しても喜びは半減するだろう。今季最終戦でオリックスに勝って優勝を決める。最後の意地を見せてほしい。

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2014年9月29日のニュース