楽天ドラ3左腕・浜矢 初登板初先発で初勝利

[ 2014年9月29日 05:30 ]

<西・楽>プロ初勝利の浜矢はウイニングボールを手に笑顔

パ・リーグ 楽天6-5西武

(9月28日 西武D)
 耐えた。粘った。楽天の新人左腕・浜矢が9安打を浴び、再三ピンチを招きながら3併殺などで切り抜けて5回0/3を2失点。プロ初登板初先発で初勝利をつかんだ。

 「緊張したけど、一球一球勝負するつもりで投げた。ボール先行の投球になり自分を苦しめたけど、野手が併殺を取ってくれて助かりました」

 最速147キロの直球は141キロにとどまり、3四球と制球にも苦しんだ。ただ、森山投手コーチが「つかみどころがない投球」と評するようにピンチでも慌てず、しっかり腕を振ったことで痛烈な打球が野手の正面を突いた。2軍でも4勝0敗1セーブと無敗で、「勝ち運」を持っている。

 社会人のHonda鈴鹿からドラフト3位で入団した21歳左腕。春先に右脇腹痛で出遅れて新人9人中、8人目の1軍デビューだった。8月に同じ新人左腕の相原が1軍昇格した際には手違いで浜矢に昇格の連絡が入り、ぬか喜びしたこともあったが、新人4人目の白星をつかんだ。星野監督は「もっとストライクが入らないといかん」と苦言を呈しつつ「新人が勝つのはいいこと」と新しい力が出てきたことを喜んだ。

 ◆浜矢 広大(はまや・こうだい)1993年(平5)2月27日、奈良県生まれの21歳。小2から野球を始める。一塁手だった日高高中津分校2年秋から本格的に投手転向、3年夏は和歌山大会初戦敗退。Honda鈴鹿に進み、3年目の昨年からエース。昨秋ドラフト3位で楽天に入団した。1メートル85、82キロ。左投げ左打ち。

 ▼楽天・松井稼(史上7位タイとなる通算24本目の先頭打者本塁打)ストライクゾーンに来た球は積極的に打つつもりでいた。

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2014年9月29日のニュース