明大・柳１安打完封　８回２死まで無安打「また挑戦したい」

＜明大・早大＞８回２死まで無安打投球を見せた柳

東京六大学野球第３週最終日 明大７―０早大

（9月28日 神宮）
　２回戦２試合が行われ、明大と立大がそれぞれ連勝で勝ち点を挙げた。明大は柳裕也投手（２年）が早大相手に８回２死まで無安打投球を見せるなど、被安打１でリーグ戦初完封勝利をマークした。立大は慶大を下し、００年春以来２９季ぶりの開幕４連勝。２番手で登板した川端大翔投手（４年）は右肩の故障から２年ぶりにマウンドに上がり、３回無失点と好投した。

　柳が投じた１４７球目は、内角直球だった。詰まらせた打球を丁寧にさばき、ゲームセット。リーグ戦初完投を１安打完封で飾り「自分の体をコントロールできた。投げていて楽しかった」と汗を拭った。

　立ち上がりは制球に苦しみ、５回までに４四球。それでも要所を締め、安打を許さなかった。無安打で迎えた８回。神宮がざわつき始めた。２死一塁で、代打・石井。初球１０４キロのカーブを中前に運ばれ大記録は逃したが「簡単にできるものではないので。機会があればまた挑戦したい」とさらりと言った。女房役の坂本は「内角をしっかり突けていた」と話したように、最速１４５キロの直球を懐に投げ込んだ。

　横浜高では３度の甲子園出場。明大入学後も順調に成長し、今秋は開幕投手を務めた。２季ぶりの優勝を狙うチームを開幕４連勝に導いた２年生右腕に、善波達也監督は「粘り強く投げた。最高の仕事」と称えた。　（川島　毅洋）

　◆柳　裕也（やなぎ・ゆうや）１９９４年（平６）４月２２日、宮崎県生まれの２０歳。横浜では甲子園に３度出場し、３年春は８強入り。明大では１年春からベンチ入りし、リーグ戦通算１５試合で３勝１敗。１メートル８０、８０キロ。右投げ右打ち。