京大・田中完投で通算8勝目 楽天スカウト「西武の岸タイプ」

[ 2014年9月28日 08:41 ]

3失点完投した京大の田中

関西学生野球リーグ第5節1回戦 京大4―3同大

(9月27日 南港中央)
 京大が27日の同大戦で今秋リーグ戦初勝利を挙げ、今春からの連敗を10で止めた。今秋ドラフト候補の田中英祐投手(4年)が3失点完投。打っても2打点と活躍し、通算8勝目を挙げた。

 前日26日にプロ志望届提出が公表され、迎えた一戦。序盤から球が走らず、今秋最多の10安打を浴びたが、要所を締めた149キロ右腕は「悪いなりに粘れた。勝てたことが一番」と喜んだ。

 注目度の高さを示すように巨人、DeNAなど5球団が視察。楽天の上岡良一スカウトは「うわさ通りの投手。投げっぷりの良さに魅力とポテンシャルを感じる。西武の岸投手のようなタイプ」と評した。この日の最速は147キロ。ロッテの下敷領悠太スカウトは「力任せの投球だけではない器用さもある」と評価した。

 投打にフル回転した。2回2死一、三塁から右中間へ先制の2点適時三塁打。高校通算1本塁打の男は「初めて」という大学初の長打を放った。主務で4番の上田は「プロで打席に立つことを意識してか、最近は打撃練習にも熱心」と明かしたように、高い志が生んだ一撃だった。春の同大戦以来となる勝ち点奪取へ、田中は「春以上の結果を残すチャンス」と意気込んだ。

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2014年9月28日のニュース