ドカベンの笑顔忘れられない 漫画の生みの親・水島氏が追悼

[ 2014年9月28日 05:30 ]

26日に死去した香川伸行氏

 元南海・ダイエーの名捕手で、心筋梗塞のため福岡県朝倉市の病院で26日に死去した香川伸行氏(享年52)の早すぎる死を、愛称にもなった漫画「ドカベン」の作者・水島新司氏が27日、悼んだ。

 「体調が悪いと聞いていましたが、突然のことで驚いています。あの笑顔が忘れられません。まだ若いのに残念です。ご冥福をお祈りします」

 大阪・浪商高(現大体大浪商高)では元横浜(現DeNA)監督の牛島和彦氏(本紙評論家)とバッテリーを組み、1979年春の甲子園大会で準優勝。夏の大会にも出場し、春夏合わせて5本塁打を放つ活躍を見せた。横幅のある体形と強打が相まって、野球漫画「ドカベン」の主人公、山田太郎のまさに実写版だった。

 同年のドラフト2位で南海に入団し、80年プロ初打席で本塁打を放った。南海・ダイエーで同僚だったソフトバンクの小川ヘッドコーチは「あの“ドカベン”のキャラクターで、華があってお客さんを呼べる選手だった。残念」と目を潤ませた。

 南海でバッテリーを組んでいたソフトバンクの加藤投手コーチは、ある試合では終盤まで直球だけでリードしてもらったと思い出を語り、「香川さんらしい、面白い発想のインサイドワークだった」と故人をしのんだ。

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