データで見る巨人の強さ 貧打でも救援ボロボロでも負けない“巧撃力”

[ 2014年9月27日 08:43 ]

<D・巨>8度舞った!3年連続36回目のセ・リーグ制覇を決めた巨人・原監督をナインが胴上げ

 巨人が終盤に三つ巴の混戦を抜け出し、3年連続のリーグ優勝を果たした。投打とも盤石とは言い難い戦力ながら、巧みに勝ちを拾った原采配をデータで振り返る。

 ★2度目の3連覇 巨人が3年連続セ・リーグ36度目、1リーグ時代から通算45度目の優勝を決めた。原監督は3年連続7度目の優勝。巨人では川上監督11度、水原監督8度に次ぎ藤本監督と並ぶ回数で歴代でも三原監督の6度を抜き単独7位に浮上した。また、原監督は07~09年も3連覇を経験。2度の3連覇以上を達成した監督は水原(3、4連覇)、鶴岡(3連覇2度)、森(3、5連覇)に次いで4人目だ。

 今季は6月8日に単独首位に立ってから一度もその座を譲らず。途中、勝敗次第で首位陥落のピンチが5度あったが全て勝利。8月末に2位広島と1ゲーム差だったが、9月に16勝6敗と一気にスパートし突き放した。12年5月からは21カ月連続で勝率5割以上を継続中。大崩れしない戦いぶりで底力を見せつけた。

 ★総力野球 12年に3人、13年に4人いた打率10傑入りの打者はここまで0。そのためチーム打率は.256で6位。リーグ最低打率で優勝だと61年巨人、82年西武、87年西武、11年中日に次いで5度目の貧打記録になる。それでも得点圏打率はリーグ1位の.291。個人ランクでは3位長野.358、5位片岡.342、9位坂本.319と3人が10傑入り。チャンスに強い打撃は今季も健在だった。

 活性化のため、原監督は打順の入れ替えを頻繁に行った。最近3年間の先発打順別試合数では、今季最も多く同じ打順で先発したのは2番・片岡の73試合。12年は70試合以上が4人、13年も3人いたのに比べ、流動的に選手を起用した。3連覇中のチーム打率を規定打席以上と以下の打者に分けると12年.300―.221、13年.291―.231、14年.265―.247。年を追うごとに格差が縮小。選手層の底上げが、自在なオーダー構成を可能にしたともいえる。

 ★チーム防御率1位も 今季巨人のチーム防御率は3.62でリーグ1位。06年から続いているチーム防御率Aクラスは9年連続に伸びそうだ。先発は昨年新人で13勝の菅野が12勝を挙げ、防御率も2.36で1位と健闘。10勝の杉内はチームで唯一ローテーションを守り、得点圏での被打率が.184でリーグ2位。同じく菅野が.203で3位とピンチで踏ん張った。巨人の左腕と右腕が得点圏被打率リーグ3位以内に2人は76年に加藤が.201で2位、新浦が.227で3位となって以来38年ぶりだ。

 半面、救援投手の防御率は2年連続リーグ1位から4位の4.08にダウン。そのため巨人のセーブは12年48S、13年48Sから今季は40Sに減少。ホールドも12年106H、13年108Hから今季は92Hと減らした。ただし救援投手の防御率は7月の5.40から8月3.70、9月2.67と上り調子。クライマックスシリーズに向け整備されつつある。

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