ソフト悲鳴“魔の7回”五十嵐まさか1イニング4押し出し

[ 2014年9月26日 05:30 ]

<ソ・楽>7回2死満塁、岩崎に押し出し四球を与え勝ち越しを許した五十嵐はマウンド上でしゃがみ込む

パ・リーグ ソフトバンク7―8楽天

(9月25日 ヤフオクD)
 崖っ縁だ!ソフトバンクは25日の楽天戦に1点差で敗れ、3連敗。2位・オリックスに0・5ゲーム差に迫られ、逆マジック「7」が出た。5回に今宮の“ランニング弾”などで一挙5点を挙げたが、7回に前倒し登板したベテラン五十嵐亮太投手(35)がまさかの大失態。60年ぶりの1イニング4押し出しで、痛い星を落とした。残り3試合。全勝するしかない。
【試合結果】

 その瞬間、ヤフオクドームのあちこちからジェット風船がむなしく舞い上がった。7回裏の攻撃前に飛ばすために準備していたファンも我慢の限界。7回表、五十嵐が与えた4つ目の押し出し四球とともに握力が失われたようだった。

 まさかの惨劇だ。1イニング4つの押し出しは54年の田村(高橋ユニオンズ)以来、実に60年ぶり史上5人目の失態。通常では考えられない逆転負けだった。
 「情けない。マウンドで修正ができなかった。申し訳ない。僕のピッチング以外(チームには)問題はなかった」

 これまで球団記録を更新する43ホールドを挙げた剛腕は猛省していた。ただ、五十嵐だけを責めることはできない。5回に一挙5得点し、2点のビハインドが3点のリードになって迎えた6回。この日、昇格復帰したばかり柳瀬を起用したのが裏目に出た。「ベテランで経験があっても、そういうところ(緊張)が出てくる試合展開ではある」と秋山監督。9年目の右腕は1死一、二塁とし松井稼に右中間適時二塁打を許し、通常は7回を任せる森を前倒しせざるを得なかった。

 そのしわ寄せが7回に出た。イニングをまたいだ森は1死一、二塁とされ、交代。これまたイニング途中登板の五十嵐にいつも以上の重圧がかかり5四球の呼び水となる。ここ6試合で3敗。抜群の安定感を誇ってきた剛腕に疲労の色も見える。

 試合後、ナインは恐れていた事態を知る。2位のオリックスに優勝マジック7が点灯。自力優勝の可能性が消えた。3連敗で5カード連続の負け越し。0・5ゲーム差あるとはいえ、極めて厳しい状況に追い込まれた。

 それでも、柳田を1番に置いた新打線は2試合連続2桁安打と復調ムード。「打線はだいぶ、いい形になってきた。前を向いてやるしかない。残り3試合、全力で勝つしかない」と秋山監督も声を振り絞った。

 「これまでの実績で任せている。今までずっとやってきて、ちゃんと結果も残してきたんだ」。指揮官は試合後、五十嵐を監督室に呼び、信頼は変わらないと諭した。まだ首位。勝ち続ければ、26日にも自力Vが復活し、V最短は28日だ。夢は手を伸ばせば届く。自分たちの力を信じるだけだ。

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