阪神V逸の陰に…五十嵐獲得失敗のツケ、久保&スタン放出

[ 2014年9月25日 11:00 ]

ソフトバンクの五十嵐

 阪神のセ・リーグ優勝の可能性が完全消滅した。9年ぶりのV奪回を至上命題としながら、開幕から一度も首位に立つことなく終戦。昨年に続く9月の失速ぶりも目立った。V逸の要因を徹底検証する。

 今季は、近年の課題であった「4番」と「守護神」が揃って機能した。新加入したゴメス、呉昇桓(オ・スンファン)の2人は球団の期待に応えている。ゴメスは打点部門でリーグトップを快走し、呉昇桓も2位のマシソン(巨人)に大差をつけ、セーブ王を確実にしている。補強策は当たっているように映るのだが、声を大にして成功…とは言い難い。

 「守護神」を助っ人に託したことで、チーム編成に、ひずみが生じた。長いシーズンを戦う上で最も重要な要素である、先発投手陣の層が手薄になってしまったのだ。

 絶対的守護神だった藤川(現カブス)が2012年を最後に、メジャー挑戦のためチームを去った。13年シーズンを守護神不在に苦しんだ球団は昨オフに本社上層部からの補強指令なども受け、韓国サムスンの守護神だった呉昇桓に食指を伸ばした。並行して得点力不足解消へゴメスを戦列に加えた。だが、1軍で出場可能な外国人枠は4。マートン、メッセンジャー、スタンリッジの中から1人を切らざるを得なくなった。そこで在籍4年間、先発ローテーションを守って計35勝を挙げたスタンリッジを泣く泣く放出。4番と抑えを獲得した代償に「先発の一角」を切り崩したのだ。

 誤算は他にもあった。昨年11月に中日からFA宣言した中田の獲得に動いたものの、ソフトバンクとの争奪戦に敗れた。一方で、昨季にやむなくストッパー起用し、国内FA権を取得していた久保の引き留めに失敗し、DeNAへの流出を許した。時すでに12月。その時点で呉昇桓とゴメスの加入は内定しており、新たに外国人の先発投手を補強することは叶わず。先発強化を図って他球団とのトレードなども画策したが、成立までには至らなかった。先発の駒不足を抱えたまま、今季の開幕を迎えてしまった。

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