オリ金子 逆転Vへ“特攻魂”見せる「ケガをしてもいい」

[ 2014年9月23日 09:02 ]

オリックス金子

 逆転優勝を狙うオリックスの金子千尋投手(30)が、悲願達成に向けての熱い思いを明かした。心に秘めていた「特攻魂」。それは、ケガを恐れず、マウンドを守り抜く決意だった。

 「プロ野球はトーナメントじゃないから、他のスポーツの人に1試合ぐらい負けてもいい、なんて思われたくない。その試合でケガをしてもいい、という気持ちでぼくは投げている。(残り11試合に迫った)今だから、ということでもない。プロに入ったときはなかったけど、徐々に思うようになった」

 普段は冷静沈着な男が、嘘偽りのない本音を口にした。肩が痛くなっても構わない―。それはエースの責任感もある。ただ、これまで無縁だったシーズン最終盤での優勝争いに身を投じ、体を酷使してでも戦い抜く決意が自然とにじみ出たものでもあった。「今の優勝争いを、いい経験で終わらせたくない」。逆転優勝へ、最大の好機を逃すまいと燃えている。

 この日は、先発予定の24日西武戦(京セラドーム)に向けて、神戸市内で練習。その次は、10月2日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)へ向かうチーム方針だ。「負けていい試合なんて1試合もない。春からずっとそのつもりでやってきた」。24日に、2位ながら逆マジック点灯の可能性もある。注目の最終局面へ向けて、ドラマは動き始めた。 

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