DeNA高田GM、今年限りで退任…後任は山下氏

[ 2014年9月23日 05:30 ]

昨年1月、中畑監督(中)に笑顔を見せる高田GM(左)右端は当時2軍監督を務めていた山下氏

 DeNAの高田繁ゼネラルマネジャー(GM=69)が今年限りで退任する意向を固めたことが22日、分かった。高齢に加えて、就任以来3年連続Bクラスが決定的な状況に責任を感じており、「もう年も70に近い。そろそろと思っている」と親しい関係者に話している。後任のGMは山下大輔GM補佐(62)が就任する見通しだ。

 高田GMは日本ハムでGMを務め、ヤクルトの監督を経て、横浜からDeNAに変わった11年のオフに初代GMに就任。同じ巨人出身で、自ら監督就任を要請した中畑監督とチーム再建に乗り出した。1年目の12年は5年連続最下位に終わると、同一リーグの中日からブランコ、ソーサ、ソトを獲得する大型補強を敢行。昨季はリーグトップの630得点を挙げた強力打線で5位となり、最下位から脱け出した。

 就任時に春田真オーナーから「3年以内にCS出場」と厳命された今季。今月11日には3位・阪神に3・5ゲーム差まで迫ったが、現在は6・5ゲーム差で5位に甘んじており、球団初のCS進出は厳しい状況になっている。横浜市内の球団事務所で報道陣に対応した高田GMも「チームも監督も選手も心配だよ」と漏らしたが、若手の筒香や梶谷が主力選手に成長するなど、就任3年間で土台づくりもできた。

 後任の山下GM補佐は03、04年に横浜(現DeNA)の監督を務め、その後も楽天の編成部長を歴任するなど経験豊富だ。来季は続投が基本線の中畑監督と山下GMの新体制で上位進出を狙う。

 ◆高田 繁(たかだ・しげる)1945年(昭20)7月24日、大阪府生まれの69歳。浪商から明大に進み、67年ドラフト1位で巨人入団。68年に新人王。80年に現役引退。通算成績は1512試合で打率・273、139本塁打、499打点、200盗塁。引退後は85~88年に日本ハム監督、92、96~01年に巨人コーチ、2軍監督、05~07年に日本ハムゼネラルマネジャー、08~10年にヤクルト監督を歴任。11年12月から現職。

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2014年9月23日のニュース