巨人 短期決戦に不安…2暴投、捕逸で終盤リード守れず

[ 2014年9月22日 05:30 ]

<巨・ヤ>9回、途中降板するマシソン(左)とベンチで渋い表情の原監督

セ・リーグ 巨人6-7ヤクルト

(9月21日 東京D)
 勝てる試合を落とした。巨人は2度のリードを守りきることができず、延長11回、4時間10分を戦った末に敗戦。最下位ヤクルトに足をすくわれ、連勝が4で止まった原監督は、勝利への流れを手放した試合展開を嘆くしかなかった。

 「やっぱり9、10、11回で4点を取られたら、なかなか(試合を)支配するのは難しい。3点、あるいは2点(のリード)を守ることができなかったということ」

 2点のリードを守れなかった9回。マシソンと小林のバッテリーは失点を防ぐ繊細さに欠けていた。守護神は先頭・相川に中越え二塁打を浴び、代打・田中浩に四球。この際、暴投も犯し、高めの速球を捕れなかった小林にも責任はある。一、三塁とピンチを広げ、続く山田の打席で同点の走者である代走・上田に二盗を許した。1点を返され、なおも2死三塁。マシソンは3安打していた3番・川端に初球ストライクの後の2球目、真ん中高めに速球を投げ、中前への同点打を許した。

 「投げ急いでしまった。もう少しゆったりとしたリズムで投げなければいけなかった」とマシソン。小林のミスは延長に入っても続いた。10回2死一塁で捕逸。失点につながる進塁を許し「ほとんど僕のミス。こういうことをしていたら駄目」と責任を口にした。優勝へ圧倒的優位は変わらない。ただ、短期決戦となるCS、日本シリーズに向けては一抹の不安をのぞかせた。

 長野は右膝の状態が思わしくなく、先発から外れた。さらに5回に一時勝ち越しとなる左越え15号2ランを放った坂本も体調面を考慮されて交代。阿部、アンダーソン、村田も含め、3番から6番を途中交代し、逃げ切りを図った試合で詰めの甘さが残った。

 優勝へのマジックナンバーは5のまま、最短優勝は25日へと先延ばしとなった。23日の中日戦(ナゴヤドーム)から敵地での戦いが8試合も続く。目の前での胴上げ阻止に躍起になる相手をはね返す強さが必要だ。

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