ヤクルト小川監督 22日辞任申し入れへ 指揮は今季最後まで

[ 2014年9月22日 05:30 ]

<巨・ヤ>ベンチのヤクルト・小川監督

 ヤクルト・小川淳司監督(57)が22日に都内で衣笠剛球団社長兼オーナー代行と会談を行い、今季限りでの辞任を申し入れることが21日、分かった。

 チームの成績不振からの引責辞任で、球団側も受理することが確実。新監督については、既に12日に衣笠社長が「最有力候補」と明言した真中満チーフ打撃コーチ(43)の昇格が既定路線となっており、シーズン終了後にも正式発表される見通しとなった。

 10年途中に監督代行に就任し11年から4季にわたった小川政権に終止符が打たれる。小川監督は監督代行だった10年に、最大で19あった借金を完済するなど低迷していたチームを立て直した。正式に監督となった11、12年は2年連続でクライマックスシリーズ(CS)に進出したが、昨季は故障者が相次いだこともあり最下位。新たに1年契約を結んでチーム再建を期した今季も、5位中日に5ゲーム差の最下位で20日には2年連続のBクラスが確定。常々「これだけ負けていたら責任を取らなくてはいけない」と漏らしており、けじめをつける形となった。

 今季の残り11試合は最後まで指揮を執る意向。最多安打を目指す山田や、野手転向5年目で5番に定着した雄平ら将来性の豊かな選手も多く、指揮官は「1試合でも多く勝つしかない。まだ上にいける可能性がある」と話している。

 ◆小川 淳司(おがわ・じゅんじ)1957年(昭32)8月30日、千葉県生まれの57歳。習志野ではエースとして75年に春夏連続甲子園出場し、夏は全国制覇。中大で外野手に転向。河合楽器を経て、81年ドラフト4位でヤクルト入団。92年に日本ハムに移籍し、同年で現役引退。通算成績は940試合で打率・236、66本塁打、195打点。引退後はヤクルトの2軍監督などを歴任し、08年に1軍ヘッドコーチへ昇格。10年5月から監督代行を務め、11年から監督に就任した。

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