星野監督 去就微妙に 今月中に三木谷オーナーと会談へ

[ 2014年9月18日 05:30 ]

<楽・ロ>試合前、メンバー表の確認でロッテ・伊東監督にあいさつする星野監督(中央)

 続投が既定路線だった楽天・星野仙一監督(67)の来季去就が微妙になっていることが17日、分かった。昨季の日本一チームでありながらCS進出が絶望的となっている現在の状況に、指揮官として責任を痛感。今月中にも行われる三木谷浩史オーナー(49)との会談で正式決定する見込みだ。

 昨オフに3年契約を結んだが、星野監督は常々「1年、1年が勝負」と口にしている。難病の「胸椎の黄色じん帯骨化症」などで5月下旬から約2カ月間も休養したことも含め、関係者は「最下位に低迷する責任を強く感じている」と明言。辞任の意向を伝える可能性もあるが、すでに球団は来季も星野体制で臨む方針を固めており、全力で慰留するのは間違いない。三木谷オーナーとの直接会談は、CS進出の可能性が完全消滅した段階で行われる見通しで、去就問題が焦点となる。

 星野監督は11年から楽天監督に就任。3年目の昨季はエースの田中(現ヤンキース)を中心にチームをまとめ上げ、球団創設9年目での初優勝を達成した。日本一連覇を狙った今季は開幕から投打で波に乗れず、自身も休養するなどして最下位に低迷しているが、松井裕、森ら将来性ある若手投手が多く「若手が育てば常に優勝争いできる」と青写真も描いている。

 チームは最近20試合で14勝6敗。遅ればせながら日本一のプライドを取り戻しつつあるが、星野政権が5年目を迎えるかどうかは極めて不透明な状況だ。

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2014年9月18日のニュース