メッセ トップタイ12勝目&独走奪三振王も「最終目標は日本一」

[ 2014年9月15日 05:30 ]

<神・広>7回無失点の好投で勝ち星を挙げたメッセンジャーは出迎える子どもたちとハイタッチ

セ・リーグ 阪神5-0広島

(9月14日 甲子園)
 助っ人右腕にも意地がある。阪神先発のメッセンジャーが7回無失点と好投し、DeNA・久保と並ぶリーグトップの12勝目をマーク。前日13日の17失点大敗の重い空気を振り払うように、力の限り腕を振った。

 「四球5個というのはいただけないけど、きょうは(球種も)全部良かったと思う。ゲーム中にカーブを多く投げようと決めた」

 3回まで毎回走者を許す苦しい展開も、本塁だけは踏ませなかった。カーブに加え、スライダーも交えた緩急を生かした投球で、スコアボードにゼロを並べた。

 我慢が実り、7回に福留のソロで均衡が破れた。一緒に上がった、試合後のお立ち台。勝ち星をプレゼントしてくれた先輩に「0―0の展開で、大仕事をしてくれた。自分がいい投球をしていても、野手の助けがないと勝ちは付かない。ここぞという時には、いいバッティングをしてくれる」と頭を下げると、感謝の姿勢を喜んだ福留から「ごはんでもおごっておきます」と返された。

 9連戦の初戦となった9日の巨人戦では3回8失点とまさかの乱調。右のエースのKOをきっかけに、チームは宿敵に同一カード3連敗を喫した。失意の登板から中4日で臨んだマウンド。同じ過ちはしなかった。

 独走する奪三振数に加え、最多勝にも手を掛けたが、首を横に振った。「タイトルもいいことだけど、最終目標は日本一。CSに向かって頑張っていきたい」。歓喜のフィナーレを迎えてこそ、思い切り笑える。

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