本拠東京Dで防御率3・95…巨人 守護神マシソンがCS不安材料に

[ 2014年9月15日 05:30 ]

<巨・D>9回無死、DeNA・グリエル(左)に左越えソロを浴びた巨人・マシソン

セ・リーグ 巨人0-3DeNA

(9月14日 東京D)
 巨人は負けても、2位・広島が敗れて優勝マジックは12に減った。だが、守護神への不安は増した。0―0の9回、マシソンが3点を失い、連勝は5でストップ。継投策に失敗した原監督は、あえて苦言を控えた。

 「そのへんはどうぞ。結果論は評論家諸氏と皆さんで」

 今季2度目の先発だった江柄子を4回途中で無失点のまま、2番手の高木京にスイッチ。継投で勝機を見いだす腹づもりだった。久保と山口も無失点に抑えたが、マシソンが誤算だった。先頭グリエルにスライダー、カーブで1ボール1ストライク。3球目、カーブが高めに抜けて先制ソロを浴びた。持ち味の160キロ直球を投げなかったことに「真っすぐが強いから投げなかったのではなく、何でも振ってくるバッターだから」と説明したが、結果は裏目に。その後も連打に暴投、四球と乱れ、後藤にトドメの2点適時打を浴びた。

 「1点で抑えてほしかった。次の2点がね。でも、マシソンがやられたらしようがないというのが、うちの形」と川相ヘッドコーチ。ただ、リーグで5セーブ以上の9投手中、6敗は最多だ。さらにマシソンの本拠地・東京ドームでの防御率は3・95。セの本拠地別では横浜の6・75に次いで悪く、CSに向けた不安材料になりかねない。菅野の復帰、内海、沢村らの復調で、先発陣は盤石になった。その一方で昨年、2・57だった救援陣の今季防御率は4・20。救援陣の整備は今後の最重要課題である。

 「きょうの結果は残念だけど、球場を出たら忘れる。あすはまたフレッシュな気持ちでやりたい」とマシソン。リーグ3連覇が近づく中、守護神への不安は少しでも拭い去りたい。

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2014年9月15日のニュース