早大1年大竹初先発抜てき応えた7回零封「エースという気持ちで」

[ 2014年9月14日 05:30 ]

<法大・早大>7回を3安打無失点の力投をみせた早大先発の大竹

東京六大学野球第1週第1日 早大7―0法大

(9月13日 神宮)
 秋季リーグ戦が開幕し、1回戦2試合が行われた。早大は今秋ドラフト候補の有原航平投手(4年)が右肘の違和感のため、登板を回避。初先発の大竹耕太郎投手(1年)が法大相手に7回3安打無失点の好投を見せ、リーグ戦初勝利を挙げた。連覇を狙う慶大は東大に7―0で快勝。谷田成吾外野手(3年)が決勝3ランを放った。

 初先発にも動じなかった。7回を3安打無失点。開幕投手の大役を堂々と務めた1年生左腕・大竹は「自分がエースという気持ちで投げた。自分の持ち味を発揮できれば抑えられる自信はあった」と胸を張った。

 直球は130キロ前後だが、早大入学後に「自己流で覚えた」というツーシームが効いた。スタメンに左打者が6人が並んだ法大打線に対し、内角を攻め続けた。6回1死一、三塁のピンチでは一転、外角直球勝負で2者連続見逃し三振。「気持ちをつくり直して三振が取れて良かった」と頭脳的な投球で切り抜けた。

 春は中継ぎで1試合に投げただけ。右肘違和感で先発を回避したエース右腕・有原から前夜にメールが届いた。「お前がエースだから。期待しています」との文面に気持ちを高め「代役、頑張ります」と返信した。打っても2回にスクイズを決め、5回には左前適時打で自らを援護した。

 「一番いい投手を使った」と岡村猛監督。8回から登板した同じ1年生の柳沢も2回無失点で完封リレーし「大竹に負けないように臨んだ」と力を込めた。5季ぶりの優勝を狙うチームに頼もしい1年生コンビが台頭した。

 ◆大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年(平7)6月29日、熊本県生まれの19歳。小4から野球を始め、託麻中では軟式野球部に所属し、3年時に全国大会出場。済々黌では1年夏からベンチ入りし、2年夏、3年春に甲子園出場。1メートル82、74キロ。左投げ左打ち。

 ▼法大・石田(自己ワーストの11安打を浴び、3回1/3を4失点)調子は悪くなかったが全てがかみ合わなかった。

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2014年9月14日のニュース