ソフトバンクがっちり“SIMロック”勝利の方程式

[ 2014年9月14日 05:30 ]

<ソ・ロ>8回から4番手で登板し1回無失点の五十嵐は今宮(左)の出迎えに笑顔

パ・リーグ ソフトバンク3-2ロッテ

(9月13日 ヤフオクD)
 大事な9連戦の初戦。ソフトバンクの「勝利の方程式」が機能し、両リーグ最多26度目の1点差勝利。2位・オリックスとのゲーム差は今季最大の4・5に広がった。

 3―2の7回、まずは森が10球で3者凡退。「自分が抑えれば、後ろには絶対的な2人がいる」。球団では09年の摂津以来となる新人での50試合登板に達した右腕がしっかりバトンをつないだ。

 「森が1年目であんな投球をされたら、僕も負けられないと思うんです」。気合十分で8回のマウンドに上がったのは五十嵐だ。見せ場は、2死二塁と一打同点のピンチで角中を迎えた場面。2ストライクからの4球目、通常のクイックモーションより、素早い動作で投げ込んだ。147キロの直球は内寄り高めのボール球だったが、面食らった角中にバットを出させ、投ゴロに打ち取った。

 五十嵐は3球目の1・4秒から、4球目はさらに高速化し0・8秒に。「相手もプロだし、対応してくる。ここ最近、それは感じていた」としてやったりの表情だ。今季43個目のホールドポイントは、10年の摂津とファルケンボーグ(現楽天)を上回る球団新記録となった。

 9回は守護神・サファテが1死三塁のピンチを招きながらも切り抜けて、こちらは自己最多の36セーブ目。「イギー(五十嵐)はこの1年間とんでもない働きをしている。刺激になっている」と相乗効果を口にした。

 最短で15日にも優勝へのマジック8が点灯する。「中継ぎが踏ん張っている。勝てる試合は勝っていかないと。その積み重ね」と秋山監督。10年にリーグ優勝した時は摂津、B・ファルケンボーグ、馬原の「SBM」が勝利の方程式だったが、サファテ、五十嵐、森で構成する今季の「SIM」も強固だ。

 ≪15日にもマジック点灯≫ソフトバンクが勝ち、オリックスが敗れたため、ソフトバンクに早ければ15日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はオリックスが14日、15日の日本ハム戦に連敗し、ソフトバンクがロッテに連勝か1勝1分けでM8が出る。

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2014年9月14日のニュース