和田監督第一声は謝罪「ご心配おかけした」 V絶望的も「勝ち続ける」

[ 2014年9月13日 08:05 ]

<神・広>藤浪(中央)をねぎらう和田監督(右)

セ・リーグ 阪神8-2広島

(9月12日 甲子園)
 勝利の瞬間、阪神・和田監督は大きく息を吐いた。4日のDeNA戦以来、実に8日ぶりの白星。会見場に現れた指揮官の疲労感と枯れた声が、苦悩の日々を象徴していた。

 「本当に全国のタイガースファンの方にはご心配をおかけしました」

 第一声は謝罪だった。中日戦3連敗に続き、首位・巨人に最後の抵抗を試みた9日からの甲子園3連戦でも3連敗を喫した。巨人とは7・5ゲーム差まで広がり、逆転Vは絶望的となった。

 「本拠地でジャイアンツに3タテを食らった悔しさを持ちながらね。連敗を止めないことにはねというのがあった」

 重苦しい空気は残っていた。くしくも、9月12日は、阪神にとって日付別で最低勝率の日。球団創設から昨季まで13勝28敗1分け、勝率・317だった。オーダーを従来の「1番・上本」「5番・マートン」に3試合ぶりに戻した試合で負のデータも打破し、指揮官は強い口調になった。

 「ここからもう一度行くぞ!という気持ちでスタートできたと思う。もちろん勝ち続けるしかない。全部」。自身の進退もかけ、残り16試合に挑む。

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2014年9月13日のニュース