クセ見破られた?被弾の武田に加藤コーチ「見られていましたね」

[ 2014年9月12日 05:30 ]

<日・ソ>3回無死一、三塁、中田に3ランを浴びる武田

パ・リーグ ソフトバンク2-7日本ハム

(9月11日 東京D)
 あっけなさ過ぎる敗戦だった。初回、エラー絡みで3点を先制されたソフトバンクの先発・武田が3回には中田に痛恨の3ラン被弾。試合はこの一発で決まってしまった。

 「カーブをワンバウンドさせるつもりだったのですが、失投ですね。余計な一発でした」。中島卓、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)に連打された直後の初球、外角寄りではあったが、狙ったところより高めに入った1球が命取りになった。

 4回以降の3イニングは1安打に抑えた。立ち直っただけに序盤の6失点が悪夢のようだった。完全に打ち取った当たりがヒットになるなど不運もあったとはいえ、大量失点で試合を壊した責任からか、試合後の武田の口は重かった。

 打たれたのが単なる巡り合わせならば問題はない。しかし、加藤投手コーチは気になる点を指摘した。「カーブを見られていましたね。データなのか配球なのか、それとも癖なのか。いずれにせよ、次回の登板までにシャドーなどで修正する必要はありますね」。武田にとってカーブは生命線とも言える球種だからこそ、初回2死二、三塁で近藤にカーブを中越え二塁打された場面を含め、精査しておく必要はありそうだ。

 秋山監督は「武田はリズムが一定してなかったな」と振り返った。優勝マジック点灯を直前にして日本ハムとの3連戦を1勝2敗と負け越し2位・オリックスとのゲーム差は3・5。最短でも点灯は15日にずれ込んだ。「あさってからが大事だよ」。指揮官は本拠地に戻っての13日からのロッテ3連戦に気持ちを切り替え、球場を後にした。大切なのは引きずらないことだ。

続きを表示

2014年9月12日のニュース