ロッテ里崎 今季限り現役引退 本拠地最終戦が引退試合

[ 2014年9月12日 05:30 ]

引退を発表し伊東監督(右)にあいさつする里崎

 ロッテ・里崎智也捕手(38)が11日、今季限りでの現役引退を表明した。12日に会見を行う。

 「入団時は決して強くなかったロッテで2度も日本一になれた。悔いは全くない。世界一も経験できて、ミラクルで幸せな野球人生。想像をはるかに超える16年間だった。本当に満足している」

 2軍施設があるロッテ浦和球場でリハビリ中の里崎は、すっきりした表情でそう話した。ロッテ一筋16年。大一番で勝負強さを発揮する強打の捕手として05、10年と2度の日本一に貢献した。日本代表として優勝した06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではベストナインに選出された。「世界一の捕手」となり、「日本と世界でベストナインになった捕手は自分だけ。それは誇りです」と胸を張った。

 2年契約の最終年の今季は「最終章」と位置付けていた。しかし、5月に出場選手登録を外れて左膝を手術。当初は1カ月で復帰予定も回復が進まず、ここまで16試合の出場にとどまり「もう潮時かなと思った」と引退を決断した。この日の練習前、後輩に「ここ(2軍)にいたら駄目。プロ野球選手は結果が全て。頑張るのは今しかないよ」と訓示。頼れる背番号22はナインの手で胴上げされた。

 来年以降は白紙の状態。球団ではチームの順位が確定していれば、今季の本拠地最終戦を引退試合とし、各種セレモニーを行う予定だ。

 ◆里崎 智也(さとざき・ともや)1976年(昭51)5月20日、徳島県生まれの38歳。鳴門工から帝京大に進み、2年秋のリーグ戦で4試合連続本塁打。4年時には日米大学野球に出場。98年に逆指名となるドラフト2位でロッテ入団。06年WBC、08年北京五輪に出場。06、07年にベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。1メートル75、94キロ。右投げ右打ち。

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2014年9月12日のニュース