広島食らいつく!巨人のM点灯阻止 勝利の方程式で1点差死守

[ 2014年9月11日 05:30 ]

<広・中>お立ち台でポーズをとる(左から)中田、中崎、ミコライオ

セ・リーグ 広島4-3中日

(9月10日 マツダ)
 マツダスタジアムのお立ち台には、救援陣3人が上がった。中田、中崎、ミコライオ。全員が1回を3者凡退に仕留めるパーフェクト救援を見せ、広島・野村監督は「ミコライオが本調子ではない中、3人で終われたのは良かった」と一息ついた。

 前夜は延長10回サヨナラ勝ち。同じ1点差勝利でも「勝利の方程式」が決まっての1勝は、勢いだけでなく、チームに安定感をもたらす。

 追い上げムードだった中日打線を止めたのは、7回から救援した中田だ。前回7日のDeNA戦(横浜)では5点を失い、敗戦投手になっていた。「打てるものなら打ってみろと思って投げた」と気合十分。3番・ルナを146キロの外角直球で、4番・平田は145キロの内角高め直球で連続三振に仕留めると、最後は前の打席で本塁打を放っている森野を低めのチェンジアップで二ゴロに斬った。

 8回は「しっかり打者に向かっていくことができた」という中崎がつなぎ、5試合連続無失点。好投の2人に引っ張られるように、9回は守護神・ミコライオが今季22セーブ目で締めた。前日は救援に失敗し、8回無失点と好投した前田健の白星を消してしまったが「悪いことは昨夜のうちに忘れたよ」と頼もしかった。

 7回以降を救援陣3人が1回パーフェクトでつないで勝ったのは、4月11日の中日戦(マツダ)に永川勝―一岡―ミコライオで逃げ切って以来、今季2度目のこと。チーム最多の57試合に登板する中田は言った。「優勝争いの中で投げられるのは幸せ。結果で示したい」。3位・阪神が5連敗を喫して優勝争いから脱落する中、広島は必死に食らいついていく。

 ▼広島・野村(6回途中3失点で7勝目。打撃でも5回に同点打)もっと長いイニングを投げたかったが、チームが勝ったことが一番良かった。

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