偉業生み出すマサの肉体鍛錬「神経と筋肉の協調性」に磨き

[ 2014年9月6日 05:30 ]

<D・神>谷繁兼任監督(左)からウイニングボールを受けとる山本昌

セ・リーグ 中日6-0阪神

(9月5日 ナゴヤD)
 中日の山本昌が49歳でなおも現役を続けることができる理由は、こだわりの直球と、それを生み出す肉体の鍛錬にある。中日時代にバッテリーを組んだ本紙評論家の矢野燿大氏は「直球の回転数は(藤川)球児よりも多いと話していた」と証言する。現在、カブスに所属する藤川の火の玉直球は「1秒間に45回転する」と言われているが、それをも上回る。球速以上に伸びる直球が、代名詞のスクリューボールにより効果を与え、緩急自在の投球を可能にしている。

 ここ20年以上、オフには鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウイング」で自主トレを行う。小山裕史代表は「適正な反射動作が身についているからあれだけ投げられる」と分析。反射とは「素早い動作中でも、無意識に筋肉や関節を痛めることなく動かせる機能」。投球動作には欠かせないといい「神経と筋肉の高い協調性に基づくもの」と説明する。

 筋肉をコントロールするための神経機能を高める器具を開発。ヤンキースのイチローも同施設の器具を使用しているが、山本昌もチームの施設に同器具を設置してトレーニングを行う。股関節、肩関節の可動域は年々広がっているという。

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2014年9月6日のニュース