マー君実戦復帰先送りも 首脳陣10月教育リーグ視野

[ 2014年9月6日 05:30 ]

<ヤンキース・レッドソックス>試合前、ダグアウトでマーク・テシェイラ(左)とタッチを交わす田中将大

 右肘じん帯の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大投手(25)の実戦復帰プランが「今季中」から「年内」に変更される可能性が出てきた。ジョー・ジラルディ監督が4日(日本時間5日)、今季中にメジャー復帰できない場合について「どこかで投げる。投げなければならない。我々は来春(のキャンプ)までは待てない」と話した。

 8月29日に右腕の張りを訴えて以来、本格的な投球練習を控えている田中は、6日(同7日)にブルペン投球を再開することが決定。ただ、指揮官は球数など詳細は明言せず「まず投げてみてどうなるか。次の段階については、それを見て考えたい」とした。

 田中は今季中のメジャー復帰を目指しているが、再び右腕に変調を訴えるなどして一進一退の調整が続いた場合は、28日(同29日)に終了するレギュラーシーズンでの登板は困難になる。球団としては田中が来季の戦力として確実に計算できるかどうかで、今オフの補強戦略も変わってくるため、年内の見極めがどうしても必要。フロリダで開催される教育リーグでの10月登板などを視野に、田中の実戦復帰の場を模索する。

 ▽米教育リーグ 1958年からフロリダ州で実施。「Instructional League」と呼ばれ、毎年9~10月に行われる。アリゾナ州での秋季リーグにプロスペクト(将来を嘱望された選手)が多く出場するのに対し、教育リーグはドラフト指名されたばかりのルーキー、中南米の若手選手らが中心。ヤンキース・加藤豪将(ごうすけ)も昨秋、フロリダ教育リーグに参加した。故障からのリハビリを主目的に出場する選手も多い。

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2014年9月6日のニュース